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三線の構造(ギターとの違い)

三線とウクレレ(総合)
三線とギターとの構造的違いは色々あります。
大きい意味では、弦楽器としては似たような部分もありますが。
細かく見れば、全く違う構造と言ってもいいくらいに違うとも言えると思いました。

三線の構造を知って、衝撃を受けた部分のひとつに、皮張りであるということがあります。

ギターにかぎらず、大部分の弦楽器は共鳴箱を持っています。

共鳴箱は、弦の振動を増幅し大きな音にして出す働きがあります。
この共鳴箱は、ギターやバイオリン・チェロなどでは木の箱になっていますが、三線や三味線は皮が張ってあるのです。

ギターやバイオリンは、共鳴箱の板の上にブリッジを載せますが、三線を見て、柔らかい皮とか布(人工皮)の上にブリッジを載せてしまって大丈夫なのか?と不思議に思っていました。

結論としては、丈夫な皮や布を、非常に強い張力でパンパンに張ってある状態で固定(接着)してあるので、ブリッジを置いても何も問題がないのですね。

ギターの共鳴箱は振動を殺さないよう、できるだけ薄く作るほうが音が大きくなるわけですが、薄すぎるとブリッジが弦のテンションに負けて、共鳴箱の天板が変形してしまいます。ギターの場合、天板が変形しないように梁(ブレス)を中に入れるわけですが、入れれば入れるほど、天板が振動しにくくなり、音が小さくなってしまいます。

三線の場合は、ドーナツ状の木の枠に、蛇皮(またはナイロン布など)を、かなり高い張力をかけて接着してあります。

ギターなどのボディは全面が薄い板になっていますが、三線の胴の木枠の部分は、高いテンションに耐えるためか、かなり分厚いしっかりした作りになっていますね。

三線は弦のテンションもギターに比べて緩めな印象ですし、ブリッジを皮の上に置いても凹んだりはしないですね。

共鳴箱と言うと木箱しか知らなかったので、皮を張って作るというのが、個人的にはとても新鮮でした。

ギターなどでは、大きな音を出すためには大きな共鳴箱が必要になりますが、三線はかなり小さい胴の割には、非常に大きな音するのも特徴ですね。共鳴箱の大きさに対しての音の増幅率を考えると、皮を強く張る方式は、薄い木で作るよりずっと効率が良いのかも知れません。

中国の二胡なども皮が張ってあるようです。実は、二胡などを見て、あんな小さな共鳴箱で、音が小さすぎるのではないかと思っていたのですが、効率が良いのであのサイズで問題はないと言うことのようですね。

※ただし、何年かすると皮は必ず破れてしまうというデメリットがあるようで。ヴァイオリンなどを見ると、木の共鳴箱は保管が悪くなければ相当長い年月、形状を保っていられますね。(人工皮=ナイロン布だと敗れることはほぼないようです。)

ギターとの音の違いは、このような構造の違いから出てくるのですね。
もう、構造が、何からなにまで全部違う、三線の構造は知るほどに新鮮な衝撃でした。

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