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2020年が悪夢の始まりであった……(創作小説)

小説・創作時事・話題
※これは創作小説です。

2029年、中国の人民解放軍が沖縄に上陸した・・・

日本は尖閣を奪われ、沖縄を奪われ、さらにはその後、北海道をも失うこととなった。

振り返れば、この悪夢は、2020年の大統領選挙から悪夢が始まったのだった。。。

西暦2020年11月3日、アメリカ大統領選挙が行われた。

即日開票が始まり、現大統領のオランプが勝つ事が確実視され始めた時、おかしな現象が起きた。

オランプの勝利確実と思われていた州で、次々と対立候補のハイデンが逆転勝利し始めたのである。

ある州では、99%開票が終わった状態で、オランプが10万票リードしていた。その州の有権者数は700万人、1%は7万票にしかならない。(それも投票率が100%というありえない状況での数字である。)当然、99%開票時点で10万票の差があれば、逆転不可能と言う事でオランプの勝利が確定するはずだった。

だが、メディアはいつまでもその州の勝利確定を報じなかった。また、何故か99%のまま開票作業は2日間停止したままであった。

そして、2日後、開票作業が100%終了、結果はハイデンの逆転勝利だったのである。

また別のある州では、明け方の1時間で、突然ハイデンに15万票が追加され、ハイデンが逆転勝利した。その15万票が追加された時間帯に、オランプへの追加票はゼロであった。15万票全てがハイデン票だったのである。

しかも、その票が追加されたのは、開票作業を行っていた職員が、作業を一旦中止し帰宅した後の時間帯であったのだ。

同じような現象が次々とオランプがリードしていた州で起きていた。突然、10万票単位でハイデンへの票が短期間に追加されるのである。

結果、大統領選はハイデンの勝利という結果で終わった。しかも、ハイデンの得票数は、史上最高を記録した。

しかし、投票数の合計が有権者数を上回っている州が多数報告された。中には投票率が300%という州まであった。

明らかにおかしい。当然、開票作業で不正が行われているとオランプ側は法的手段に訴えた。

やり方があまりに露骨すぎて、簡単に逆転できるだろうとオランプ陣営は楽観的であった。だが、法的手続きは遅々として進まず。2ヶ月後、ついにオランプ大統領の任期が終わり、ハイデンが暫定大統領に就任した。

だが、実は、オランプ側は、不正が行われるのを見越して、罠を仕掛けていた。投票用紙に特殊な透かしを入れ、偽造された投票用紙と区別がつくようにしていたのである。

ハイデン側が不正をするのを見越して、不正をさせた上で証拠を出して全員逮捕する計画であった。

他にも、各州の心ある人々から様々な不正の証言・証拠が上がる。

時間はかかったが、ついに最高裁でハイデンの得票数が不正に捏造されたものであり、当選結果は無効であるとの判決が下された。

だが・・・

判決が出たにも関わらず、ハイデンが大統領を辞める事はなかったのである。

ハイデン側は、不正投票は少数であり、それを除いても選挙の結果は変わらないと主張。

しかも、ハイデンとその所属団体である民主党は、政権奪取と同時に大々的に政府や自治体、行政機関の改革を行い、オランプ派の人間を徹底的に排除していったのである。

警察も、行政機関も、オランプ派の人間は排除済みであり、どこも動かなかった。メディアも、最高裁判決が出たことすらほとんど報じられない。メディアもすべて掌握されていたのである。

しかも、都合が良い事に、全米各地で暴動やテロが頻発、ついに第二のWTCがカリフォルニアで起きてしまう。これをアルカイダとイスラム国からの攻撃であるとハイデン大統領が宣言し、それを裏で支援しているとしてイランへの爆撃を開始する。

ハイデン大統領の非常事態宣言により、裁判の結果は一時保留となり、オランプ陣営はもはや為すすべはなかった。

断続的に戦争とテロ、暴動が繰り返される中、ハイデン大統領は差別の撤廃を謳い、移民政策を強力に推進。中国から億単位の移民を受け入れた。そして、その者達に積極的に参政権を与えていったのである。

その結果、各州の知事選で、たくさんの中国系アメリカ人の知事が誕生した。有権者数を増やし続ける中国系移民により、その後選挙ではどんどん中国系の議員が誕生していき、やがて、アメリカ史上初の中国系大統領が誕生することとなる。

日本にも影響は大きかった。

尖閣沖の日本の海域に中国の警備船が侵入してくるようになり、海上保安庁の巡視船が退去するよう警告したが、ついに中国側警備艇が発砲。

手加減なしに砲撃してくる中国の軍艦に対し、武器を装備していない日本の巡視船は這々の体で逃げ帰ってくる事となったのだ。

これに日本政府は強い遺憾の意を表明したが、それ以上なにもできる事はなく、ついに、中国軍が尖閣諸島に上陸、占拠状態となる。

そして・・・中国軍は尖閣諸島に軍事基地を建設を開始したのであった。

日本はもちろん国際社会に中国の不法を訴えた。『尖閣諸島は日本固有の領土であり、中国の行為は明確な侵略である』と。また、日中の間に1978年に締結された「平和友好条約」違反でもあると主張。

だが、中国側は国連の「敵国条項」に従って日本の侵略を阻止しただけだと主張しだした。この条項は、日本が他国を侵略する行動を起こした時、国連加盟国は、他の加盟国の了承なく、即時軍事行動を起こしそれを制圧して構わないというものである。中国は中国固有の領土であった尖閣諸島を日本が侵略し、中国から奪ったため、対抗措置をとっただけだと言い出したのである。

(条約違反については、「中国と日本の友好は以前と変わらない。尖閣諸島はもともと中国の領土なので何も問題はない。そのため、条約違反ではない」などと主張。)

日本は「侵略などしていない」「尖閣諸島日本固有の領土である」「長い間ずっと同じ状態を放置してきたのに、今更何を」と反論したが、中国側は、「今まで粘り強く交渉してきたが、日本側に譲歩が見られなかったため、侵略の意図ありと判断し、武力行使に出ざるを得なかった」と主張し、日本の主張を無視する姿勢であった。

日本政府は国際社会に必死で日本の正当性を訴えたが、議論は混乱するばかりで一向に進展しなかった。

日本を守ってくれるはずのアメリカも、今回は何故か中国を指示するかのような姿勢さえ見せていた。

実は、中国系アメリカの人口は、アメリカの人口の3分の1を超え、増え過ぎてしまった中国系有権者の数により、その後一度も共和党が政権を取る事はできなくなり、共和党は力を失い縮小していく事になったためである。

痴呆が疑われていたハイデン大統領であったが、その後二期大統領を努めた。

そして、その次に当選したのはハイデン大統領の片腕として副大統領を努めていたバリスであった。アメリカ史上初の女性・有色人種の大統領の誕生である。バリス氏はジャマイカとインドのハーフで、親中派として有名な人物であった。

バリス大統領は、尖閣諸島と沖縄を中国固有の領土であると認めたのである。

それを受け、すぐに中国人民解放軍が沖縄に来週、上陸したのである。

米軍はまだ撤退を完了していなかったが、一切動かず。粛々と撤退作業を続けるのみであった。

一部、自衛隊と人民解放軍の交戦もあったが、戦争の経験のない自衛隊は、躊躇いなく殺しに来る中国兵に苦戦を強いられた。しかも政府から正式な反撃の許可が降りず。手足を縛られたまま自衛隊は隊員たちの命を無駄にしないため、撤退を余儀なくされたのであった。

そうして、沖縄は、中国琉球自治区となった。

さらに、北海道で反日勢力が武装蜂起。

実は北海道は、時間をかけて徐々に洗脳・侵略が進められていた。土地は買い漁られ、中国人がどんどん移住してきていた。いつのまにか軍事基地が複数作られていたが、買い取られた土地の中で武装化と訓練が行われていたのであった。北海道民は特に抵抗する事もなく、日本から独立、中国の自治州となる事を宣言したのであった。。。

牙を抜かれ、戦争反対とお題目のように唱え続けたお花畑の日本人も、沖縄と北海道を失ってやっと目覚めたが、時既に遅し。

一度奪われた沖縄と北海道を奪い返す力は残っていなかった。

コメント

  1. AS より:

    あまりに非現実的な作品。
    日中の間には「平和友好条約」が1978年に締結されてます。これが終了または破棄されずに侵攻されるなんてあり得ません。条約違反になるので日本はこれを根拠に国際社会に無法を訴える事が出来ます。