『女性は指で固い地面を掘り、赤ちゃんを入れ、その上におおいかぶさって、火を防ぎ、わが子を守ろうとした』
『花があったら・・・』(ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草)
焼夷弾が降り注ぐ中、逃げ場のない事を悟った女性は指で固い地面を掘り、赤ちゃんを入れ、その上におおいかぶさって、火を防ぎ、わが子を守ろうとした…
遺体の処理作業に従事された須田卓雄氏は、地面に顔をつけてうずくまっている遺体を発見した。
その人は赤ちゃんを抱えていた。 さらに、その下には大きな穴が掘られていた。 母と思われる人の十本の指には血と泥がこびりつき、爪は一つもなかった。 どこからか来て、もはやと覚悟して、指で固い地面を掘り、赤ちゃんを入れ、その上におおいかぶさって、火を防ぎ、わが子の生命を守ろうとしたのであろう。 赤ちゃんの着物はすこしも焼けていなかった。 小さなかわいいきれいな両手が母の乳房の一つをつかんでいた…
★今日は東京大空襲の日 東京は106回もの爆撃を受けた 中でも1945年3月10日の空襲では死者数10万人超、罹災者100万人超 単独の空襲による犠牲者数は史上最大
米軍は砂漠に日本の家屋を建て焼夷弾の効果を研究、家屋が木と紙でできていることに注目して、日本専用の焼夷弾を開発した(正体はゼリー状になった石油)。
過去の大火が春先の強風が吹く時期に集中しているというデータに注目し、大空襲の決行日を陸軍記念日の3月10日とした。
300機以上のB29で地上を嘗め尽くすように爆撃(その数、1平方メートルあたり3発!)
最初に空爆目標地の外周隅田川や荒川の堤防沿いに焼夷弾を落として炎の壁を作り人々の退路を絶つ
軍事工場などのピンポイント空襲ではなく、一般人を狙った無差別空襲
戦争を早期に終結させるという名目で、市民が虫けらのように焼け死ぬ事を承知の上、米国は日本空襲決行。
強風で東京の下町はたちまち火の海となり、直接焼夷弾の被害を受けなくとも、火災の熱で髪毛や衣服が自然に燃え出すほどであったという。一夜にして10万人もの命が奪われた。
よく中東で、アメリカの誤爆で民間人が被害などと報じられるが、東京大空襲は誤爆などではない。徹底的に大虐殺を行うための研究をして、故意に行われた非人道的行為である。 焼け死ぬというのは、最も苦しい死に方だと聞きます。 生きたまま焼かれた人々の苦しみはいかほどであったか・・・・ 前述の赤ちゃんは残念ながら亡くなっていたそうですが、母の身を挺した必至の防護のおかげで、身を焼かれる苦しみからは守られたと思いたいですね。
兵士は命令に従っただけと思います。 今さらこの事で謝罪と賠償を求める気もありませんが。 二度とこのようなことをさせないために、全力を尽くす必要はあるでしょう。 どうしたらこのような悲しみが二度と起きないようにできると思いますか? 軍隊を持たないこと? 世界最強の軍隊を持つこと? 核武装? 政治的努力? 大国と同盟すること? 正解なんかないと思います。 ありとあらゆる事を全力で行うべき。
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