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理想の楽器を求めて

その他の楽器
以前から何度か書いていますが、私の持論として、楽器は少しでも演奏が楽な方が良いと考えています。

持論というか好き嫌いの領域かも知れませんが、音楽(楽器)は一部のヘンタイのためのものではなく、誰でもイージーに楽しめるほうが良いと思うのです。

もちろんプロとしてやっていくというようなレベルの話ではありませんが。

ある程度の練習はどんなものでも必要ですが、演奏するのに生涯を賭けての地獄のような修練が必要で、少し練習を休めば演奏できなくなってしまうような楽器があるとしたら、問題があると思うのです。人生には他にやるべき事がありますので。

(まぁ、プロとしてやっていく人と言うのは、そのような地獄に身を置く人たちなわけですが、多くの一般人には無理ですよね。)

楽器は弾きやすい方が良い。そして、しょせん楽器は道具に過ぎないので、少しでも弾きやすいように改良されるべきだとも思っています。


そんな中で、現時点で理想の楽器だと思うのは、沖縄の三線、もっと言えば、フレットを付けた三線ですね。

※楽器として、演奏がイージーである事の他に、入手がイージーであることも大事なポイントだと思っています。

そういう意味で、既存の三線(三味線でも可ですが)を容易にフレット付きにできるフレットガットが最高だと思うのです。
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■以下、三線の良いところ─

・入手が安価でイージー

三線は、値段も、楽器としては比較的、かなり安価であり、沖縄系ミュージシャンの人気が高まっているおかげで、入手も比較的簡単になってきました。(三線の製作家の方は安いと儲けが出なくて大変だろうと思いますが。)


・弦が三本しかないので演奏が簡単

私もギターに取り組んでいましたが、弦が6本だと指が四本しかないので大変とずっと思っていました(笑)

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが6弦外して5本で演奏しているのはいいアイデアだと思いました。

しかし、少ないほうがイージーなら、4本のウクレレのが簡単ですね。
ジェイク・シマブクロの登場でウクレレでも素晴らしい演奏ができる事が分かりましたし。

しかし、4本でも結構意外と大変だった(笑)
3本ならかなり楽。
しかし、さすがに2本だと、今度は少なすぎて演奏が制限され、むしろ難しくなってしまう。

三線は、ギターを齧った事がある者なら、おそらく1時間で安里屋ユンタが弾けるようになります。

三線も、かなり弾き込んでくると弦が4本欲しくなり時がありますが(笑)

おそらく、修練を積んだ熟練者になるほど弦の本数が多く欲しくなると思います。(クラシックギターの故イエペスは10弦ギターを愛用していましたね。)

しかし、誰でもイージーに、と言う条件で考えた場合に、3本はちょうどよい妥協点のように思います。うまくなって、もっとのめり込みたい人は、4本以上ある楽器に挑戦しても良いと思います。


・基本的に和音を弾かない奏法なので演奏が簡単

伝統があり、和音を弾かなくても音楽としての完成度の高い奏法が確立されています。興味がある人は1万曲以上あるという沖縄民謡の世界に突入することもできます。


・製作が簡単

きちんとした三線を作る話ではありません、製品として完成度の高い三線はプロの製作家でないとできないですが、シンプルな構造なので、アマチュアでも器用な方なら、ボロでも楽器として鳴るようにでっち上げてしまうことはできますね。実際に同系統の楽器の自作を趣味にされている方も多い(⇒左大文字流)ですし、沖縄では戦後物資がない状態でも空き缶を使ったり、パラシュートの生地を使ったりして三線を作ってしまいましたよね。どのような状況下でも「音楽」が失われることがない、というのは、素晴らしいことだと思うのです。


・オープンチューニングなので、演奏が簡単

・基本的にメロディーラインを弾く奏法なので演奏が簡単

和音でチューニングされていて、しかも五度音程なので、キーが合っていれば、簡単なコード進行なら、どの弦を弾いても外す可能性が非常に少ない。
奏法としては、メロディラインを弾きながら合間に低音弦を鳴らすペダルポイント奏法が基本ですね。


・音が良い

とても不思議なことなのですが、三線の音は、どんな音楽にも融和するようです。条件的には三味線でも可ですが、音の好みとして三線が良いですね。


■さらに、フレット三線の良いところ─

・ビブラートが不要

ヴァイオリン属でもギターでも、ビブラートは絶対に必須、それがないと良い音にはなりません。しかし、これはフレットレス三線でも共通の話ですが、三線はほぼサステインが皆無(音が伸びない)なので、ビブラートという概念はないんじゃないでしょうか・・・。音的には打楽器に近いと個人的には感じています。


・フレットがあるので音程がイージー

フレットで音程が固定されるので、きっちり調整すればいつでも気軽に正しい音程の演奏ができます。絶対音感などなくても大丈夫。また、フレットを付けてしまうと、ヴァイオリン的なビブラートが掛けられませんが(できないことはないですが振幅が小さい)ビブラートの必要がないので問題ありません。

※金属フレットならばギター方式のビブラート(チョーキングの繰り返し)ができますが、フレットガットだとそれもできなくなってしまいますが、ビブラートは必要ないということで問題なし。


・オクターブ調整がイージー

弦が三本なので、フレット付きにした場合にどうしても苦しめられる、弦ごとの音程の違いの問題が、ウマ(=ギターで言うブリッジ、三線ではウマ、三味線やバイオリンでは駒と言う)を斜めにするだけで調整できてしまう。

また、ウマの位置がフリーなので、オクターブ調整がしやすい。(毎回合わせる必要があるので面倒ともいう)



しかしながら、三線も素晴らしいのですが、ヴァイオリンやチェロなどの擦弦楽器対する憧れは、やっぱりあるわけで(笑)
サステインをバッサリ切り捨てて、ビブラートの必要がない、打楽器 に近い三線も良いです。が、やはり、ロングトーンでビブラートもしたくなる時もある(笑)

バイオリン属の音は素敵だなぁと思いますね、憧れますが、演奏は難しそう・・・

しかし、現代は、ギターの経験がある人は非常に多いと思います。

もしかして、ギターの構造で、バイオリンのように擦弦方式にすれば、左手はそのままギターの技術が使えるので、ギター経験者なら簡単に弾けるんじゃね?(笑)

エレキギターの世界でも、E-BOWやヴァイオリン奏法(ボリューム奏法)、さらには実際に弓で弦を擦ってしまう猛者も居ましたが。つまり、それだけヴァイオリン属の音に憧れがあるのですよねぇ(^_^;)

しかし、ギターはギター、擦弦するような構造になっていませんので、全弦キチンとボウイングするためには、構造変更が必要になります。

ということで、 Guitar Viol は素晴らしいと思うわけです。

ギター経験者にとっては、これはある意味理想の楽器なのではないか?!と。。。
(触ったこと無いので分からない部分も多いですが)



欲しい!!のだけど、英語ができないし、値段も高いし(一番問題なのはコレだな)、入手は困難・・・(笑)

しかし、日本人で同じような楽器を考案された方がいるのを見つけました。

ということで、次は、「ヴィオラフォン」の話に続きます。

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