秀丸メールで、データを保存しておくフォルダは、デフォルトではアプリケーションのあるフォルダの直下になっていますが、これは自由に変更することができます。
OSとは別のディレクトリにデータを保存しておけば、OSの再インストールなどを行ってもデータはすべて別のフォルダに残っている状態になります。
各種設定ファイルについても、「持ち出しキット」を使えばOSのレジストリを使わないようになりますので、一緒にデータフォルダに保存されるようになるので、即、以前と同じ状態から再開できるのでとても便利です。
持ち出しキットを使うことで、リンクを開くブラウザの指定等ができなくなるなどの制約がありますが、あまり重大な問題でもないので良しとしています。
例えば、USBの外付けHDDに秀丸メールのプログラム本体とデータフォルダを入れておけば、HDDを持ち歩いて出先のパソコンで即メールが使えるというのは大変便利です。
※盗まれたり紛失したりと言う事がありますので、持ち歩くHDDは必ず暗号化しておきましょう。
ところで、データを格納しておくフォルダを二箇所以上に分けたいな、と思うようになりまして。
例えば、仕事用と個人用でフォルダを別にして、それぞれ別のHDDに保存しておくとか。
HDDの空き容量の問題で、仕事用のHDDとプライベート用のHDDを分けたいとか、仕事用とプライベート用はそれぞれ別のパスワードで暗号化しておきたいとか、ですね。
以前、秀丸メールの作者さんに要望を出したことがあるのですが、これ、かなり難しいらしく、大幅改修になるということで、そこまで強い要望でもないので却下という事になったのですが。
その後(V5.50β20から)、複数起動が可能に修正されました。
やり方は、起動時のオプションで
/m* /d "フォルダパス"
と指定して起動する。
/m*の「*」は起動する数字を順に指定、/dの後にデータの保存フォルダを指定
例
turukame.exe /m0 /d "c:\turukamedata1"
turukame.exe /m1 /d "c:\turukamedata2"
当初、暫定的な改造で、あまり細かい動作チェックが行われていないので未知の不具合があるかも知れないという注意書き付きだったのですが
自分で1年くらい使用してみて、今の所、特に問題は起きておりません。(たまぁに原因不明で秀丸メールが終了してしまう事がありますが、再度起動すれば問題なしですね。)
(現在は注意書きも消えている?)
⇒ 秀丸メールヘルプ
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