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ガスライティングの恐怖

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ガスライティングという、ターゲットとなった人を追い詰め、精神的に崩壊させる恐ろしい手法?があるという話。。。

「ガス燈」と言う映画(原題『Gaslight』)からそのように呼ばれるようになったとか。

  

映画「ガス燈」とは(Wikipedia)

映画「ガス燈」あらすじ(ネタバレ注意)

かつてロンドンで殺人事件があり、女性歌手アリスが殺された。犯人は分からず。やがて成長したアリスの娘・ポーラは、一人の男(グレゴリー)と恋に落ち、結婚する。グレゴリーの希望で、二人はロンドンに遺されていたアリスの邸宅に戻って生活を始めるが、やがてポーラに盗癖や物忘れ、幻覚・幻聴という症状が現れ始める。自分がおかしくなったと思い、追い詰められるポーラ。しかし、そこにアリスのファンだったという警部キャメロンが現れ、ポーラは正常だと言い切る。実はポーラの異常はすべてグレゴリーが仕組んでそう思い込ませていたのだった。実はグレゴリーはアリスを殺した犯人であり、アリスが隠していたため奪いそこねた宝石を見つけ出すため、ポーラに近づき、アリスの家に入り込み、宝石を探していたのだった。
「ガス燈が暗くなると誰も居ないはずの部屋がから足音が聞こえる」ということから「ガス燈」と言うタイトルになってたようですね。 {海外の映画は昔からシンプルなタイトルが多いですね。邦題だと「アナと雪の女王」なのが原題は「FROZEN」だけみたいな。) ガス燈は、てっきり街路灯なのかと思っていたのですが(換気の問題で街灯に使われるのが普通だったようです)、初期の頃は室内灯に使われていた時代もあったようです。ガス燈は他のガス燈に着火するとガス量が減って暗くなる現象があったそうで、それを利用したトリックだったようですね。 殺人のサスペンスとしてはあまり評価が高いわけではない作品だそうですが、恐ろしいのは、グレゴリーが妻ポーラを、自分で異常だと思い込ませていく手法・・・ それが映画のタイトルからガスライティングと名付けられたわけです。

具体的には…

例えば、仕掛け人はターゲットとなった人間の周囲の人間全員とグルになって嘘を付きます。

例えば「何か音が聞こえた」とターゲットが言っても、周囲に居る人間全員が口を揃えて「聞こえないよ?」「おかしいんじゃないか?」と言う。「何かが見えた」と言っても、「何も見えないよ?」と言う。

確かにそこに置いたはずものモノがない。しかし、別の場所から出てくるし、「ターゲットが自分で置いたのを見た」と周囲の人間が証言する。あるいはさんざん探しまわって諦めた後、最初にあった置いた場所にモノが戻っている。

ターゲットのカバンの中に人のモノを気づかれないように入れ、それを発見して「盗癖がある」とレッテルを貼る。周囲の人間も、「盗るのを見た」と証言し、「身に覚えがない」と言えば「また忘れてしまったのか・・・?」と言う。

そんな事を繰り返していきます。

さらに追い込む技法として、ちょっとずつ、ターゲットの歯車を狂わせていくような事も行われるようです。

例えば、椅子の高さを、本人が気づかない程度に少しずつ変えていく。使っているモノの配置をちょっとずつズラしていく。そういう事を積み重ねて、はっきりとは認識できないが、なにか調子がいつもと違うと本人に思わせていくのだとか。

人は、三人に「顔色悪いよ」と言われると本当に具合が悪くなると言います。周囲の人間何人かに結託されたら、簡単に騙されて、自分はおかしいのかも?と思い始めるでしょうね。

現代でも実際にこの手法が使われて、追い込まれている人が居ると聞いたことがあります。
カルト宗教団体の洗脳手段等のひとつにもなっているという噂も?勧誘を断ったら、その日から何かが狂い始めた・・・なんてことがあるかも・・・(怖)

そんな事を仕掛けられたら、平常心を保っていられる人はそうは居ないでしょうが、そのような洗脳の手法がある、と知識として知っていれば、多少は対策が取れるかも知れませんので、頭の片隅に入れておいても良いもかも知れませんよ。。。

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