以前から度々、実家にはオレオレ詐欺の電話がかかってきていた。 ピークは2004年頃だったらしいとのこと、しかし、もっと昔からあったような記憶があるのだけれど、記憶違いか・・・? ただ、インターネットが広まるより以前、古くは1915年頃に電報詐欺という似たような手口が既にあったとの事なので、昔掛かってきていたのは、本格化するより前だったのかもしれない。 おそらく、学生時代の名簿がその種の業者に流出したのだろう、私の兄弟宛にはかかってこない、私を名乗る詐欺ばかりだった。 まだ実家に居た頃、ちょうど私から「事故にあった」と電話が掛かってきている最中に、私が帰宅してしまったり、たった今出かけたばかりというタイミングで、まだ車を停めていた駐車場にも辿り着いていないタイミングで掛かってきたりしていたそうな(笑) なんども経験して警戒していたのでそうそう引っかかるものでもなかったが、先日実家に顔を出した時、お袋が、最近危うく騙されかけたと言っていた。 おそらく、騙す方も手口が巧妙・複雑に鳴ってきているのだろうと思う。その手口は・・・
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まず電話で、「今日居る?」とか「明日居る?」とか話を切り出すのだそうだ。そして、「ちょっと話があるんだけど、明日行くね」と言って切ってしまうのだとか。 そして、翌日、ちゃんと電話をかけてきて、「今日は行けなくなった、また明日でもいい?」と先延ばしにする。 翌日、今度は、「ちょっと遅くなる」と来る。 一時間、また一時間とそれを何度か繰り返し、「予定大丈夫?」と聞いてくるのだそうだ。 そして、「ちょっと今日は午後から予定がある」と答えると、「何時までなら待てる?」と聞いてきたのだとか。 ※そこまで金の話し等は一切なし。 「じゃぁ午後の用事が終わった後ではどう?今○○駅(※近所の駅)まで来てるんだけど」と言う。 しかし、お袋は「午後の予定の後、別の約束があるから」と応えたら、そこで初めて、「実はちょっと株を買っちゃってさぁ・・・」と言い出したのだとか。 しかし、お袋は金持ちではない。「金の話ならアタシにしたってダメだって知ってるでしょ!オトーサンに相談しなさい」と親父に電話を変わってしまったのだとか。 親父は、「本当に俺の息子なら、自分の携帯に掛けてこい」と言ったら、プツンと電話は切れて、それっきり。再び電話が鳴ることはなかったそうな。。。 お袋は、その時点まで騙されていた自覚がなかったそうで、かなりショックを受けていたが、おそらく、やり口が巧妙なのだと思う。 親には、自分から金の無心はすることはない、もし私本人であっても、無視して見殺しにしていいからと、再度釘を差して帰ってきたが(笑) たまたま私のお袋には金がなかったから良かったものの、今はお金を持っている高齢者が多いのだろう、そういう人は引っかかってしまう人も居るのだと思う。 そんなんで引っかかるか?とも思うけれど、それが子を思う母親の心というものなのだろう。 合言葉を決めておくとか、色々な予防策を講じてみても、当の、年齢相応に呆け始めているところもあるような高齢な母親本人が、まったく疑わない、確認することを思いつきもしない、という状態であったら、もう、どうにも、止めようがない・・・orz 幸いにもウチの実家には金がないので、そういう意味では引っかかる事はないだろうとは思うが。。。 周囲が止めてもそれを振り切って振り込んでしまう母親が居る、というのも、お袋の様子を見ていて、ありそうなことだと思った。。。 そういう親心を利用する、実に悪質な詐欺であると、改めて思う。。。
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