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この世界の片隅に 感想

エンターテイメント・アート

テレビドラマ版の「この世界の片隅に」が最終回を迎えた。

日曜劇場『この世界の片隅に』|TBSテレビ
TBSテレビ 日曜劇場『この世界の片隅に』の公式サイトです。2018年7月よる9時から放送…
www.tbs.co.jp
改めて、こうの史代の原作マンガを引っ張り出してみて読んでみた。

(ずっと読もうと思っていたのですが、本棚から見つけ出しはしたけれど、忙しさにかまけてテーブルの上に積読状態になっていました。)

あらためて、一応、かなり原作に忠実に描かれてはいたのですね。

けど、一番肝心な部分がダメだった・・・orz

リアルに描きすぎ。

悲惨な状況でも、あのホンワカとした絵柄と雰囲気で救われていたのに

実写にしてしまうひと、そしてリアルに描くほど、どうしても悲惨さが目につく。

そして、原作と変えてある部分もいくつか、原作では笑い話のような部分を、あえて、より悲惨な描写に書き換えている部分もあった。

それは、ただただ悲惨なだけ・・・見ていて辛いドラマでしたね。
ドラマの製作者というのは、芸能界やマスコミ業界というのはどうしても左翼的な思想に偏っている傾向がありますので、意図的には「戦争反対」というお決まりの訴えという狙いが透けて見えては居ましたが。(そのせいで原作の良さがスポイルされた。)

あらためて、罪のない民間人の目線で悲惨な映像をリアルに見せられると、怒りが沸いてきますね。

ただそれは、「戦争反対」というよりは、民間人への爆撃を繰り返し行い原爆まで投下した、米軍への怒りですが。

「真珠湾攻撃を行った鬼畜の日本人が核の炎で焼かれようとも自業自得だ」などと書いてピューリツァ賞を受賞した記者がアメリカには居たという話ですが。

軍事施設を攻撃した真珠湾攻撃と、民間人を広範囲に爆撃した行為を同列に語るのはおかしい。

それも被害が広がるような爆弾(焼夷弾や核爆弾)を開発して。。。

「日本が戦争を始めたから、アジアを侵略したから悪いのだろう」というのも、戦後、アメリカが「自分たちは正義だった」と言いたいがために広めた嘘でしかないのが、今では明らかになっていますしね。
話はドラマに戻りますが、キャストは全員素晴らしかったですね。みな好演熱演していました。

特に、すず役の松本穂香、そしてすずの妹すみ役の久保田紗友は、次の時代のスター誕生という感じでしたね。

松本穂香は、auのCMの子ですね。そこからの主役大抜擢、3000人のオーディションを勝ち抜いて獲得した主役だったとか。

久保田紗友は「過保護のカホコ」でカホコの従姉妹のイト役の子だったのですね。これから活躍が期待されますね。

男性陣で目を弾いたのは村上虹郎ですね。俳優の村上淳と歌手のUAの子供だとか。

伊藤蘭も印象に残りましたし、二階堂ふみも相変わらずの存在感でした。

良い作品ではあったのですが・・・

しかし、重い、悲惨すぎる・・・orz

こうの史代の世界はもっとライトな世界観のはずなのに~

最後のシーン、すずにしがみついてきた孤児に言うすずのセリフ

「あんた・・・この広島で・・・
   よう、生きとってくれんさったねぇ・・・ありがとう」

原作ではさらっと流される一コマでしたが(それでもほろっとしますが)、ドラマでは・・・重すぎるセリフでしたね。。。

最後に、広島カープの応援と、呉から広島に向かってすずが「負けんさんなよ、広島~!!」と叫ぶ姿を重ねるのは、ずるい演出だなぁ~(;。;)

どんな悲惨な逆境の中でも、強く生き抜こうとする人の、力を感じる、力をもらえる作品ではありました。。。

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