☆ウマの位置について
以前、三線のスケールレングス(弦長)を知りたくてちょっと調べてみて、600~610mmらしいと言うことを書きましたが、もう少し突っ込んで検索してみたら、どうやら606mmというのが正解のようですね。 古い単位の "尺" と言う長さが mm 換算で 303mm 、で、三線はちょうど二尺=606mmで作られている模様。 古い楽器なので、古い単位で切りの良い数字になっているのだろうと推測します。
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☆勘所の位置(フレットガットで実測してみた)
※三線は、ウマが固定されていませんが、ウマの位置が変わると勘所(押さえる場所)も変わってきてしまうので、印などをつけておいて、必ず毎回同じ位置に置くようにしましょう。 という事で、駒(ウマ)を正確に606mmに置く。 そして、チューニングメーターでフレットガットの位置を正確な音程に合わせてみる。
結果 唄口からの距離(mm) 順に上から、1F→12Fまで * 64 95 124 150 176 200 222 245 265 284 301 これだと、勘所シールを貼る場合は、位置は [五上乙]64mm [六中老]124mm [七尺下老]150mm [八]200mm [九]245mm という事になりますが・・・・ちょっと待て。
※手元にあった教則本に書いてる数値だと、勘所の位置は、 64mm ・ 122mm ・ 150mm となっているんですよね・・・ 実測値と違っています。 まぁ、ウマの高さ・唄口の高さなどの条件が異なれば、勘所の位置も変わってくるので、違っていてもおかしくはないのですが・・・。 別の三線を測定してみたら、122mmでピッタリあっていました。 さらに別の三線2本で測定してみたところ、118㎜と120mm 要するに、ウマの位置が同じでも、ウマの高さ・唄口の高さ・竿の仕込角などのディメンションの違いによって弦高が異なってしまうため、正確な音程の位置もそれに合わせて変わってくるのですね。 ※さらに、弦の太さ・種類、そして弦が古くなってきても違ってくる。 (最初の実測値で、150mmのところはなんで一致してるのかもおかしいのですが・・・弦を押さえる位置によって弦の伸び具合とかも違うのかも知れませんね・・・) アバウトに言えば、教則本に書いてあるとおり、64・122・150mmでだいたいあってるとして良いのかも知れません ただ、やはり個体によって1~3mm平気でズレがあります。精密にあわせるとなると、フレットガットの場合は特に、チューメで微調整が必須ですね。 これからシールを貼るという人は、一応、自分の三線に合わせた、正しい音程の位置をチューニングメーターで確認したほうが良いかも知れませんね。 (その微妙な狂いが、個々の三線奏者の味の違いになる、という説も…?^^;)
ちなみに、ポジションシールを貼るなら、このやり方が賢いと思いました。 ⇒ クサビ型勘所シール
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