最近、ギターを弾いていても楽しくなくて、すぐに弾くのをやめてしまう事が続いていました。 歳をとって、老化のためドーパミンが出にくくなって、色々なものにだんだん不感症になってきているのかなぁ、などと思っていたのですが。 しかし、ピックを変えたことで、またギターを弾くことが心地よくなったのです・・・ これはビックリ。
というか、考えてみたら当たり前の事かも知れませんね。 バイオリニストなどは、弾いているバイオリン本体より、弓のほうが値段が高い、なんていう人もいるとか。 それくらい、音を鳴らすための道具は大事ってことですよね。 同じように、ギタリストも、ピックの材質や形状によって音や引き心地は全然違ってくるわけで。 もっとピックについて重要視されても良いと思いますね。 もちろん、そんな事は当たり前のこと、忘れてたのはお前だろ、と言われるかも知れませんが。
いつも使うピックはだいたい決まっていて、何種類かお気に入りのはあるのですが、たいてい、数カ月間は同じピックばかり使いますね。 ある日、そのピックを落としてしまい、どこかに行ってしまいました。 妖怪ピック隠しはまだ我が家にも健在なようです(笑) 探すのが面倒で、机の片隅にバラバラとたくさん積んであるピックの中から適当に選んで弾いてみたのですが。 たまたま、何年前に買ったのか分からない、薄汚れた古い金属製のピックを手にとってみたのですが、これが、なんか、良かったのです。音が心地よくて、脳内麻薬が出てる感じ再び・・・(^o^)
ピックによって弾きやすさが変りますので、これまでも結構こだわって色々と試しては来たのですが。 (弾きやすさについては、摩擦係数が低いほうが抵抗が少なくて弾きやすいとか、先端の形状によって引っかかり具合や、尖り具合でアタックの出やすさが変わったりしますが。) どちらかと言うと、これまでは弾きやすさ重視で、「音」に関しては多少目をつぶってきたところがあるのですが。 今回は、「音」が違う、音が良い気がします。 なんでしょう、材質ですかね? ピックによって音が違うのは「アタック音」が大きいように思います。 とくに、激しく歪ませるスタイルだと顕著に出ますね。 アタック音、そしてピックと弦が擦れる際の「スクラッチ音」が、ピックの素材によって違う。 メタルピックはこれまでも好きで結構使ってきたのですが、これは、そのどれとも違う音がする気がします。
しかし、材質が分からない。 ロゴに「BIG WEST CREATION」と書いてあり、下に「Ns」と書いてあります。 検索してみたら、BWCというブランドでメタルピックを色々出している模様。 ちょっと興味が出て、各材質のピックを揃えてみました。左から「Cu(銅)」「Bs(真鍮/ブラス)」「Al(アルミ)」「Ti(チタン)」「Sus(ステンレス)」ですね。 使ってみた感想は・・・材質ごとの違いよりも、「重さ」の違いがまず大きいんだなと思いました。(あくまで個人の感想です・笑) アルミが一番軽く、SUS(ステンレス)が一番重いですね。 正直、こんなにも違うんだな、と思いました。一番重いSUSと一番軽いアルミで弾き比べてみると、まったく同じ形状なのに、まったく違う弾き心地・・・ 重いほうが指に跳ね返ってくる衝撃も大きいような気がします。(気がするだけかも知れません・笑) 一番気に入ったのは、「Ti」=チタンのやつですね。アルミよりは重いですが、割と軽め。 アルミも悪くないのですが、軽すぎて逆にイマイチな感じも? 二番目に良かったのはブラスのもの。これもチタン同様かなり音が良い。さすが、楽器に一番使われる素材です。 ブラスはチタンより重いので、音もわずかに重い気がしてしまいますが、気のせいかも知れません。 ブラスで高音弦を弾くとと気持ち良いですね。チタンは低音弦が気持ち良い感じ(あくまで個人の感想です・笑)。 銅は、「・・・・」と言う(^^;) 悪くはないのですが、なんか、良くもない、普通、やや重めという感じ。 ステンは悪くないです。一番手応えがあるのはやっぱりステンな気がします。 チタンピック、良いかも♪
余談ですが、チタンというのは非常に硬い金属というイメージがあったのですが、調べてみたら、それほどでもないそうで。重さに比して強い、というだけで、鋼鉄より硬いというわけではないのだとか。 ざっくりいうと、重量と強度がアルミとステンレスの中間くらい? 軽くて強度のある素材が求められる時に使われるわけですね。 重さはステンレスが7.9、チタンが4.5、アルミが2.5 硬さはステンレスが180チタン160アルミ24と言う感じ? (参考:http://www.titan-japan.com/technology/physical_properties.html) ※金属というのは同じ材質でも色々な種類があるのだそうで、例えばアルミと一口に言っても、どの材質のアルミかでかなり性質に違いがあるのだそうです。 チタンも「純チタン」と「チタン合金」とがあるそうですが、一般的に出回っているのは「純チタン」だそうなので、チタンピックは特殊素材使う意味があまりないですから多分ソレなんじゃないかと思います。 チタンは、錆びにくい(特に塩分に強い)という性質があるので、船舶関係によく使われるようです。(ただし塩酸や硫酸などの非酸化性の酸には弱いのだとか。) また、アレルギーが出にくいので、身体に触れる部分に使われたりもしますね。 チタンの弱点としては、耐摩耗性は弱い。(そのため切削加工性が悪いとか。柔らかく削れやすいのは良いのですが、削り粉の離れが悪く、工具の目を詰まらせてしまうのだとか。) 摩耗に弱いということは、ピックとしては削れやすいのかも??? 長く使ってみてどうなるか、ですね。。。
ところで、最初に出てきた古いピックに書いてあった「Ns」がないですね・・・(?_?) Nsだからニッケルスチールとか? ちょっと検索してみたところ、「洋白」というものが出てきます、多分これですね。 ニッケルスチールではなく、「ニッケルシルバー」ただし銀は含まれていない。 ※なんとスペイン語ではアルパカと言うそうです(笑) 銅とニッケルと亜鉛の合金で、楽器(フルートなど)やカトラリー、硬貨の材料として用いられるのだとか。 500円硬貨がこれに近い成分のようですね。 BWCのラインナップになくなってしまったのは何故なんでしょうかね。。。
ところで、同じくジャズタイプの各種セットがあったので買ってみました(笑)これについては、新しい発見があったのですが、それはまた別記事につづきます
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