長い間謎だった、モデル空間の線種尺度の問題が、やっと分かりました(笑) レイアウト(ペーパー空間)のほうからビューポートを通して見ると、線の尺度通りに表示される(点線が点線として表示される)のに、モデル空間では点線がすべて実線表示になってしまうという問題 でも、ちゃんとモデルう空間でも点線に表示される場合があって、ずっと謎だったのですが システム変数「 MSLTSCALE 」というのがあるのですね。
値 0 | … | モデルタブに表示される線種は注釈尺度に基づき尺度が調整されない |
値 1 | … | モデルタブに表示される線種は注釈尺度に基づき尺度が調整される |
要するに、この値が「 0 」時は、注釈尺度を変えても、線種尺度が調整されない(点線も実線になってしまう)のですが、これを「1」に変えてやると、右下の注釈尺度を変えてやると、それに合わせた倍率の点線にちゃんと表示してくれる。 古いバージョンで作ったファイルはこれが「 0 」になっているものがあって、それで自動調整されたりされなかったりするのですね。 これを全部「 1 」に変えてやればOKですね
もうひとつ、「 PSLTSCALE 」というシステム変数もあるようで、これは、ペーパー空間でのビューポートの尺度に追従するかどうかを制御しているようです。 「 MSLTSCALE 」はモデル空間、「 PSLTSCALE 」はペーパー空間用の設定ということですね。 「 PSLTSCALE 」は
値 0 | … | 線種に尺度設定が適用されない |
値 1 | … | 線の尺度はビューポートの尺度設定に従う |
(尺度は「 LTSCALE 」(線種尺度)のグローバル尺度に従う) こちらは、デフォールトで「 0 」にしておいたほうが良さそうですね。 ⇒ AutoCAD で線種尺度のシステム変数(MSLTSCALE および PSLTSCALE)を管理する方法
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