「呪いは存在するか?」と訊かれると、まず、「呪い」という言葉が何を指すか、その定義を定めないと話がすれ違ってしまいますね。
その人の言う「呪い」がどのようなものをイメージしているのかによって、全然違うものになってしまうでしょう。
「呪い」と言う言葉は、定義がはっきりしていないため、非常に広範囲に使われているように思います。
漠然と広く定義するならば、何らかの霊的・オカルト的な存在が意図的に作用して悪い影響を及ぼす状態、というような感じでしょうか。
霊魂が存在するならば、生きている人間に何らかの恨みを抱いた霊魂が、なんとか復讐しようとあの手この手で嫌がらせをしてくる、と言う事はあるかも知れません。
また、恨みはなくとも人間に面白半分でイタズラしてくるような霊魂は非常に多いようです。
悪意のある霊魂につきまとわれ、その霊魂が何らかの作用をしていることで、身の回りに悪いことばかり起きる、という状態は、広い意味では呪いと言えるかも知れませんね。
ただそのようケースでは「除霊」や「お祓い」などをしてその霊魂を引き離せば解決する、というように考えるのが一般的と思いますので、そのような状態を「呪い」とはあまり言わないかも知れません。
強いて言えば、その傍に居る霊魂が、誰か第三者の恨みを晴らすことを引き受けて活動している、という場合は呪いと言う言葉のニュアンスにはより近いかも知れませんね。
あるいは、世間一般のイメージとしては、あまり人間的な柔軟な意思を持たない、恨みや悪意のエネルギーの塊のようなものを呪いと言っているような気もします。ただ、それもやはり、あまり単純なエネルギーのようなものではなく、限定的であっても、やはり何らかの意思や法則性を持っているようなイメージはあるでしょうか?
そう言ってしまうと、やっぱり、なんだか曖昧になってしまいますね(笑)
霊魂学的に、呪いのメカニズムを解説するならば、人間が出した攻撃的な念を、霊魂が増幅して相手に突き刺したような状態、という事になります。
現代にもそのような原因で病気になってしまう人がたくさん居るようです。
現代にも呪いは存在します。
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