ディストーション激歪系な私は、当然EMG大好きです。 しかし、もともとEMGは新製品が頻繁に出るメーカーでもなく、定番が決まってしまうと、買い替えたりする事もないわけで。(メタルなら「81」、もう少し味が欲しいなら「85」か、と言う程度で、もともとそれほど選択肢が多いわけではないですしね。)長らく気にして見ていなかったのですが。 しかし、しばらく見てないうちに、色々新製品も出ていたようで。 また、古いモデルも、記憶が薄れて、何が何だっけ?状態なので、改めて、自分用メモとしてまとめてみる。 EMG公式サイトはこちら http://www.emgpickups.com/
EMGのPUは、大きく分けて、「アクティブ」「パッシブ」「X」という三種類に分類できますね。 アクティブは最初にEMGが発表していたEMGの主力だったシリーズ、パッシブは文字通り、パッシブタイプ(ハイインピーダンス)のPUのシリーズ、ということになりますが・・・ パッシブタイプは総じて評判が悪いですね(笑) EMGらしさを加味してパッシブPUを作るとどうなるか?という事で開発されたのだと思いますが・・・あまり良い評判を聞かない(笑) というか、悪くはないのでしょうが、パッシブなら他に個性的で良いPUがたくさん他メーカーから出されていますので、それらを圧倒的に超えるほどのモノではない、と言う事何だと思います。 そして、その後出てきた「Xシリーズ」 これは調べてみるとどうやら、従来のアクティブタイプの高電圧版ということのようです。基本的にEMGのアクティブPUは9V電池で駆動するわけですが、9V電池を2個直列に繋いで18Vで駆動することをEMGとしても推奨していたようなのです。 高電圧で動作させるとどうなるかというと、ヘッドルームに余裕ができて、歪みにくくなります。(※アンプの歪ではなく、あくまでPUに内蔵されたプリアンプの部分での歪) ミキサーなどに入れた信号が、過大入力でレベルゲージが振り切れてしまう状態ですね。 この歪が「アクティブ臭い」と言われる原因になっている部分があるようで、つまり、ギターアンプをオーバードライブさせたのと似たような、コンプレッションがかかったような感じとなるわけですね。 (コンプ感があるというのは、強く弾いても弱く弾いてもあまり音量やアタック感に差がつきにくい、粒立ちの揃った音になるわけです。) 高電圧でヘッドルームに余裕ができると、レベルゲージを振り切りにくくなる=歪にくくなるわけで、それゆで歪んでいない、コンプ感のないクリアーな音となる、と。 それゆえピッキングのニュアンス(強弱)に合わせて音が変わるようになる=パッシブPUのような感じになるわけですね。 (しかし逆に言えば、シビアなピッキングが求められる=ピッキングが多少荒くても粒が揃ってくれるというような「ごまかし」が効きにくくなるとも言えるわけですが。) それゆえ18V駆動が推奨されていたのですが、その18V駆動と同じ状態を9Vで再現できるように開発されたのが「Xシリーズ」ということのようです。 つまり、Xシリーズは、アクティブ臭さの少ない、パッシブPUっぽいニュアンスを出せるアクティブPUということになるようです。 基本的には従来の9VのアクティブタイプのEMG PUの各モデルそれぞれに、Xタイプが発売されているようですね。 なんかとても良さそうに思いますが、意外にも、評判はあまり良くないようです。 その原因はどうやら、EMGを好む人というのは、その「アクティブ臭さ」も含めてEMGの音を求めている人が多い、と言う事があるようです。「81」などのモデルは、激歪系のメタル系プレイヤーに好まれる傾向があるわけで、もともと激しく歪ませた、コンプ感のある音が求められているわけで、そういう層にはコンプ感が弱まってしまったらあまり嬉しくない、という事なんじゃないかと思います。 さらにもうひとつ、Xシリーズになってからは、トーン回路もアクティブになったようです。これによって、これまでトーンを使うようになるかも?みたいな事をインタビューで語っているようです。【インタビュー】ロバート・ターナー(EMG,Inc) | インタビュー
Xシリーズ、アレキシ・ライホ・モデルなど、新たな展開を見せながら進化を続けるEMGピックアップ。その総帥であるロバート・ターナーのメール・インタビューをお届けしよう!…rittor-music.jp
長くなったので、EMGピックアップ モデル一覧は次記事へ
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