「常に全力疾走では倒れてしまう。」 これは、私の仕事のやり方でしたね。 部下にもそのように指導していた。 「適当にのんびりやりつつ、ここぞという時だけ、アクセルを踏みなさい」と。 いつも全力・目一杯で頑張っていると、結局長くは続かないし、身体も心も壊す。 そしてまた、火急の仕事が入った時などに、ダッシュが全然できないのも問題がある。 物事はすべからく、ダイナミクス、緩急が大切ですね。
アメリカのある病院は、オペ室が予定手術で満杯なうえ、予定外の緊急手術まで入りこむため、慢性的にペ室渋滞に悩まされていた。
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
コンサルタントが勧めたのは、オペ室を一つ「空けておく」。すでに予定手術で満杯なのに。外科医らは反発した。
しかし、いざ実行してみると、なんと大幅に改善された。
「オペ室を一つ空けておく」ことで、緊急の「予定外」手術はそこで行われるようになった。すると、これまで予定外の手術のためにずらしたり調整したりが必要だった予定手術がスムーズにいくようになった。これでスタッフの負担は大幅に減り、それがまた手術のスムーズさにつながった。
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
予定外の緊急手術のためにオペ室を一つ空けておくのは、「予定外」を常に起こりうるものとして考え、「予定外を予定しておく」ということ。
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
時間でも金銭でも仕事でも、この「予定外を予定した」緩衝材があるだけで、負の連鎖に落ち込まずに済む。
若い先生を指導する立場にあったときは、「日常業務は60パーセントの力でやれ」と言ってきた。
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
これは「トラブル発生時のための緩衝材を用意しておけ」ということであるが、同時に「平時の日常業務くらいは60パーセントの力でやれるようになれ」ということでもある。
「平時の日常業務は60パーセントの力で」って、少なくない!? サボってない!?
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
そう感じる人もいるだろう。
仕事で丸一日まったくなんのトラブルもないということはほとんどない。だから、60%と意識していても70%から80%は使う。80%と意識すると、たいてい100%近く出していて余裕はない。
親のありかたについて、河合隼雄は、
— いちは (@BookloverMD) 2018年7月28日
「まんべんなく80点をとる親より、普段は60点くらいなのに、ここぞというときは100点をとれる親のほうが良い(それどころか100点じゃないとダメなときさえある)」
というようなことを書いていた。
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