射雕英雄伝のづつき その他の登場人物 その他の登場人物で好きなのは・・・周伯通ですね。 自由奔放、天真爛漫 一生楽しいことだけして遊んで暮らすのが希望で、そのとおりに生きている。 ただ、なにより楽しいと言ってるのが武術で、修行に余念がない。 最終的に「九陰真経」を習得し、さらに柔の技の頂点となる空明拳や両手同時攻撃などの独自の技を完成させ、黄薬師も負けを認めるほど。 その実力は華山論剣で十分天下一を競えるだけのものがあると思われるが、どうも、楽しければ良いだけであまり名誉欲はないようで・・・作中では、いろいろな制約があって、まともに戦うシーンはほとんどないので、どれほど強いのか実力は今ひとつはっきりしていないような・・・ ⇒ 続編では、第三回華山論剣において、天下一 = 「中」の称号(中央の中?)をみとめられるようですね。(※)
※華山論剣では、東西南北の四種類プラス、ナンバーワンが「中」の称号を持つ者が決められ、それを「天下五絶」と呼ぶようです。 第一回華山論剣の結果が「東邪・西毒・南帝・北丐」そして天下一と認められた王重陽が「中神通」と呼ばれ、第二回はなかったことに(笑)、第三回では「東邪・西狂・南僧・北俠・中頑童」(黄薬師・楊過・一灯大師・郭靖・周伯通)と決まるようですね。 周伯通の別名「老頑童」が、中の称号を得て中頑童となった? 北丐:洪七公⇒北俠:郭靖に、西毒:欧陽峰⇒西狂:楊過(楊康の息子)となったようです。 (洪七公と欧陽峰が居ませんが、二人は再度戦った結果、相打ちとなって二人とも死んでしまうようですね。充実して笑顔で死んでいくようですが・・・)
ちなみに、剛の技の頂点が洪七公の「降龍十八掌」で、柔の頂点が「空明拳」ということのようです(周伯通が全真教の「空」の教えから後年編み出した技ということのようですね)。 ☆郭靖は、周伯通と義兄弟になり、「九陰真経」、そして「空明拳」も伝授され、剛と柔両方の技を使い、なおかつ2つの技を同時に用いる技も習得しています。 剛の「降龍十八掌」と柔の「空明拳」を左右の手で同時・別々に使うなんて離れ業もできるようになっているようですが、ドラマ作中の戦いのシーンではいまひとつよく分かりませんでした。 さらに「九陰真経」の一部ではなくすべてを習得したのも郭靖のみ。はっきりいって最強クラスですね。 しかし、不器用で誠実さだけが取り柄のお人好しという印象はどうしても抜けません。(それ故に、コイツならば技を教えても悪用はしないだろうと思わせるものがあったので、伝授してもらえた部分があるようですが。) 続編では偉大な存在として描かれるようになるようです。 しかし・・・結局、毎回華山論剣でナンバーワンになるのは全真教の人間ということですね(郭靖も基本的には全真教の人間ですし)、、、全真教すげぇ(笑)
次に、どうしても印象が強く残りますが、最後まで後味の悪い、欧陽鋒 背が高く、ハンサムですね。全編にわたってその存在・行動が関わっており、物語の「毒」となっています。 性格は、武術ヲタク?自分が強くなること以外に興味が無い。 そういう意味では周伯通と似た気質のようで、気がある部分もあるようですが、周伯通とは違って、名声がとにかく欲しいようで、天下一の称号のためなら、どんな卑怯な手を使う事も全然OKという、極悪人です。 卑怯な手で天下一になっても、それは実力ではないだろうにと思うのですが・・・「卑怯な手」さえも、実力のうちという価値観なのかも知れませんね。
いい男なんだけど、なんだか不運な 完顔洪烈。 部下の信頼も厚く、性格も良く、これまたハンサム。 しかし、息子(?)の楊康との関係が最後までうまくなく、結局最後は息子に殺されると言う結末に。 自分の国で自分の責務を果たしていた人物で、悪い人ではなかったのですが、楊康に関わり拘ったことで、破滅に巻き込まれてしまったと言う感じでしょうか。(国としてはいずれモンゴルに滅ぼされた結末は変わらないのかも知れませんが。)
どうも好きになれないのは、楊康 生い立ちが不運だったのは確かですが、それにしても、性格がひねくれすぎている。 性格が悪いのは生い立ちだけのせいではなく、生まれ持った特質のような気がしますが(笑) 一応、郭靖は、チンギス・ハーンに拾われて息子同然に幸せに育てられた結果、まっすぐ育ったという設定なのでしょうが、こちらも、師匠がなげき涙するほど愚鈍な少年だったので、生まれ持った特質なのではないかと(笑) 楊康は、結局、喉から手がでるほど切望し、それを得るために右往左往し、結局欲しいものは何一つ手に入らなかった哀れな人生ですね。人間、人生、そんなものなのかも知れません。 最後に子供ができて、ようやっと人並みの幸せと平安を手に入れかけますが、結局、最後は自業自得とはいえ残念な結果を受け入れます。(欧陽峰の息子を殺した恨みで、欧陽峰に殺される。) 死後、自分の生を振り返って何を思うのでしょうか。。。
楊康の妻になる 穆念慈 性格は悪くないが、なぜそこまで楊康に拘るのか、これもよく分からない。 中国ドラマでは、女性は基本的に一途に一人の男性を愛する設定が多い? 洪七公に3日ほど武術を指導されたことがあり、その結果かなりの腕前に・・・(3日で?笑)
チンギス・ハーン なかなか渋い。歴史の教科書に紹介されているチンギスハンの肖像画の雰囲気も実によく再現されています。 モンゴルを統一し、広大な帝国を築きます。 宋の国と共闘して金の国と戦っていながら、金を滅ぼしたら宋を攻めろと命じ、郭靖(宋の国出身)が拒否するなら首をはねえてしまえと冷酷な事を言います。 郭靖の母を人質として郭靖に従うことを強要しますが、自分のために息子が自由に生きられない状況を潔しとしなかった母は、自ら命を絶ってしまいます。それを見てショックを受けるチンギス・ハーン。 暴虐・理不尽な人間のようでもありますが、冷酷な面と同時に情に厚い面もあり、人間らしいというか。 最後は郭靖と和解しますが、最後は郭靖の「英雄とはたくさん殺した人ではない、後世に尊敬される人なのではないか?」という言葉が引っかかって「英雄とはなんだ???」と言いながら死んでいきます。。。
ハーンの娘・コジン 郭靖の許嫁ですが、郭靖にとっては妹のような存在 郭靖は愛をまだ良く知らぬうちに結婚の約束をさせられてしまいますが、後に黄蓉と出会うことで状況が変わってしまいます。 コジンのほうは最後まで郭靖を愛していたようですが、コジンの浅はかな行動(父・ハーンに郭靖と母の事を密告した)のために、結果郭靖の母が死ぬこととなってしまい、後悔し、郭靖のことをあきらめ、泣き崩れる最後となりました。
ハーンの息子トゥルイ ハーンの息子、郭靖と一緒に育った義理の兄弟。 なんだか、良い奴です(笑) 歴史に出てくるトルイの肖像画にも雰囲気が良く似せた衣装に仕上がっています。
全編通して、俳優陣が実に味のある人が揃っている作品だと思いました。 このメンバーで続編は作られていないようなので、残念ですね。
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