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そろそろ、アイデアが尽きた、音楽の進化は止まってしまったのではなかろうか?

エンターテイメント・アート科学・技術・文化・教育
マンガの世界で、『今の若い子は「手塚」にも「赤塚」にも「石森」にも触れていない』という話がどこかであった。

考えてみれば、あの頃の漫画家はみんな、画がすばらしく芸術的であった。それに比べて今時の漫画家は勢いだけで絵が下手で個性のない者が多くなった・・・

と漫画の事を語り続けても話は尽きないが、今回は音楽の話。

似たような話で、「今時の若い子はYMOを知らない」という話を聞いた。

考えてみれば、1960~80年代の音楽は素晴らしかった。

ロートルの懐古趣味?いやいや、現代の音楽も、その頃の音楽のカバーが大ヒットとなっている状況があるわけで。

「あの頃」を知らない若者が、あの頃の音楽を今初めて聴いても素晴らしいと思うわけですよね。

今のアーチストは、昔の曲をカバー/リメイクするだけでヒットになる。あの頃の名曲はいつまでも色褪せることはなく。または、アイデアは同じでもアレンジを変えて現代風にしてしまえば良いわけで。

まだあの頃を知っている人がたくさん生きているので、ズルいと言われるのでそればかり大っぴらにはまだできないでしょうが(笑)

しかし、思うのです。著作権は日本では作者の死後50年(さらに延長される動きもある)。それが過ぎれば、曲は自由に使えるようになる。

著作隣接権なんて言う言葉もあるけれど、曲のアイデアを元に自分で編曲しなおして演奏・録音する分にはほとんど抵触することはないわけで。

やがて、100年後くらいには、音楽業界では、80年代の曲を再利用するだけで、新しいものを生み出さなくても食っていけるようになるんじゃないかと。。。

考えてみたら、音楽は、90年代を最後に、新しいものが生み出されることが終わってしまったのではないか。

クラシックからジャズの時代、ブルース、ロック、ポップスの時代、メタルの時代、そして最後にHIPHOP・ラップの登場と、音楽は常に新しいジャンルを生み出してきたが、90年代以降は?

その後も確かに、パフューム・キャリーパミュパミュ、BABYMETALやAKBなどの新しいものは生まれてきたが、言ってしまえば温故知新「古いものに新しいアイデアを足した」ようなものに過ぎない。

例えば、AKBグループのような、100人規模のメンバーを抱える大人数アイドルグループの登場は、今までに無いアイデアであった。しかし、AKBも楽曲そのものに関しては、新曲であるが、スタイル自体は古い80年台のPOPSを彷彿とさせるようなモノが使われており(それでも今の若い世代には耳慣れない新しい音楽なのかもしれないが)懐かしさは感じても新しさは感じない。。

メタルとアイドル・ダンスユニットの融合というのは確かに今までにない斬新なスタイルであったBABYMETALも、楽曲自体は90年台のスラッシュ~デスメタルの曲調を踏襲しているだけで、新しいものではない。

人間が生み出すものにも、アイデアには限度がある。

全世界がネットで繋がり、全世界から新しいアイデアが爆発的に生み出される時代になったが、そろそろ、アイデアが枯渇する時代に突入してきているのかも知れない。

しかし、人間は常に新しい世代に入れ替わっていく。そうなると、古い時代の良いものが繰り返し再利用されるという時代が未来には訪れるのかも知れない。

画期的な新技術が生み出された時には、またそれを利用した新しい文化が生まれるかもしれないが、そこで描かれる芸術やエンターテイメントは、やはり古い文化の影響を否めないのではないかと思う。。。


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