弦楽器の弦というのはどんな材質でも伸びるので、張った直後はチューニングが安定しません。
特にナイロン弦は伸びが大きく、張ってから音程が安定するまで時間がかかります。
※ウクレレやクラシックギターなどは伸びきって安定するまで一週間以上かかる場合も?
鉄製のギターの弦などは、2日に一度張り替えるなんて人もプロの中には居ると聞きますが、ナイロン弦の場合、一度張ったら長期間そのまま使うことが多いようですね。
以前、ジェイク・シマブクロが、曲の途中で時々ペグを回して修正しながら演奏しているのを見たことがあります。後で知ったのですが、直前に弦が切れてしまって新品の弦を張ってステージに立たざるを得なかった事情があったようです。
(クラシックギターの場合、そういう状況に備えて伸びきった使い古しの弦を予備に用意するそうですが・・・。)
さて、三線の弦(チル)は、テトロン製だそうで。テトロンというのはナイロン弦より伸びにくいようです。
が、やっぱり伸びますので、新品の場合は安定するのに時間がかかります。
クラシックギターなどのナイロン弦は、伸びきってしまえばかなり安定する印象なのですが・・・
しかし、比べて、三線の弦は、使い古しの伸びきった弦でも、緩めて張りなおした時、ナイロン弦にくらべてやや安定感が悪いような印象を感じました(あくまで個人的な感覚ですが)
ただ、三線の場合、完全に緩めなくても、チューニングを変えた時、一曲弾き終わる頃にはズレているのが当たり前な感じ。。。(あくまで個人的な感想です)
三線や三味線の場合、紐製の糸掛けが伸びる要素を助長している事もあるでしょうね。
何回か合わせていると安定しますが。
曲によってチューニングを変える必要がある場合、すこしやっかいかも?
変則チューニングごとに別の三線を用意すればよいのでしょうが、一本でなんでもこなしてしまうスタイルの人が、三線プレイヤーには多いような気がしますが、大丈夫なんでしょうか?
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