※カット打法とは故意にファールを打つ技術のこと。
ファールを打ち続け、粘りに粘ってフォアボールをとる作戦だ。
これに対し、大会本部と審判部から「バントと見做される場合がありますがご理解ください」との注意が出されたそうで。(※バントは、三回失敗するとアウトになるというルールがある。)
それを受け、千葉選手はカット打法を封印して試合に望み、結局、その試合で敗退となった。
ルール上は問題ないはず。
と言うか、バントと審判が見なせばバントだし、スイングと見なせばただのファール。
審判の判断に素直に従えばいいだけだ。
カット打法自体を(またはスリーバントを)禁止するルールはない。
実際、千葉選手の打ち方は手を揃えてスイングしているので、バントとみなされる可能性は低い。
(たしかに、稀に、微妙に見える時があり、そういう時はバントと言われても仕方がないだろう。)
最後の試合、カット打法を封印する必要はなかったのではないか、と思った。
しかし、あえて「封印」して望んだ。何故か?
どうやら、しかし、このカット打法、「正々堂々」ではない、との批判があるらしい。
どのような経緯で封印の判断になったのはは分からないが、もしかしたら、千葉選手側はメッセージを真摯に受け取って、まじめに取り組んだ結果なのかも知れない。
しかし、審判部は、ジャッジに抗議され、後で批判を浴びたくない=はっきり言えば、審判の保身のために、警告というか念押しのメッセージを送ったのだと思う。封印させるまでの狙いがあったわけではなかったろう。
要するに、大人の事情に真面目な高校球児が振り回されたのが真相なんじゃなかろうか。
しかし、改めて映像を見てみても、すごい技術だ。
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