勤めていた会社が倒産しました。 小さな会社でしたが。 ちょうど私はその時、オリンピックの会場を建設する仕事をしていて、現場に泊まり込み状態だったのですが。 突然、会社の事務のオバサマから電話が掛かってきて、帰って来いと。 荷物をまとめて、現場事務所からは完全撤収の指示。 しかし、不思議な事を言う。 「家に帰れ、会社には戻ってこなくていい」 と。。。 なんか、会社には、「怖いお兄さんが来ているから」と(笑) お兄さん達は、言葉遣いは丁寧なんだけど、内容は脅しみたいな? 社長は雲隠れ、行方不明だとか… それから一ヶ月、社長は姿を表しませんでした。
ということが、昔、ありました(笑) 若かりし頃、会社の倒産を経験した話。 2020オリンピックの会場建設のニュースなどを見ていて思い出しました。 会社倒産なんて、別に、珍しい話ではないかも知れませんね。 一ヶ月後、社長が姿を表し、一度だけ社員全員集められました。 会社は整理し、未払いの給与・経費等も支払うと。 実は、社員ではなかったのですが、私の前の会社の先輩がその会社から仕事をもらっておりまして。ちょうどその時引き受けていた仕事があったのですが。 社長が姿を消した後、私がその先輩の仕事を手伝っていた事にして、その分を請求してもよいか?と言われ。 私も了承したのですが・・・社長にはバレておりました(笑) ちゃんと仕事の請負先に挨拶をし、確認していたようです(そりゃ当たり前ですわな) しかし、社長が雲隠れして逃げていたのは事実で、会社を潰してしまった負い目もあり。私はその後、その先輩に仕事をもらう事になっていたので、その辺は不問にしてくれるようお願いし、社長も了承してくれましたが、バツが悪かったですねぇ・・・ 今だったらそんなアホな不正はしませんが、若く世間知らずでしたね(^^;)
社長、とても侠気があって、良い人だったんですけどねぇ・・・ それ故に、ハメられたらしいです。 友人の会社がお金に困っていて、3000万円だか、貸してしまったとか。 一時的に借りるだけ、すぐに返すからという話だったらしいのですが。 その月の、銀行の決済の日までには返す、と。 しかし、貸した後、その友人の会社の社長とは連絡がつかなくなってしまい。 銀行の決済の日が来て、不渡りになってしまいましたとさ。。。 酷い話だと思います、どうやら、友人の経営者仲間だかライバルだか分かりませんが、その金を借りた社長も含めてグルだったようで、「そろそろアイツの会社潰してやろうぜ」などという会話があったとかなかったとか・・・ 友人が困っていると助けずにいられない人の良さをいいことに、金を引き出して故意に返さなかったわけですね。 何が狙いだったのか分かりませんが。
社長は、実は会社を潰すのは、3回目か4回目かだったんだとか(笑) ただ面白いなぁと思うのは、何度会社を潰しても、また再起できるのだとか。 それは、社長の侠気のおかげだというか・・・赤字になって会社を潰す結果になっても、絶対に夜逃げのような事をしなかったからなんだとか。 結局、仕事というのは、途中で "ケツまくって" しまうと、会社は残っても信用はなくす、最後までやり遂げて、結果赤字で会社を潰す人のほうが信用できる、とその社長と付き合の長かった人が言っていました。 ※今思うと、その話も本当なのか、(いやそれが正しいのか?)疑問なところもあるのですが。
社長はその後、隣県の兄弟の会社に身を寄せたらしいという噂は聞きましたが。 その後再びその社長が再起できたのかどうか、消息は知りません。 お元気でしょうか・・・当時社長が何歳だったのか知りませんが、もうとっくに引退されている歳だろうとは思いますが。 あの頃、その会社に居た頃は、仕事は大変だったけれど、楽しかったなぁ・・・(色っぽい話は何もありませんでしたが(笑)
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