酷評が多いようですが、人の感想と自分の感想は180度違う時がありますので、とりえあず見てみました。
『未来のミライ』
酷評が多いようですが、人の感想と自分の感想は180度違う時がありますので、逆に興味が出て見てみたわけですが。
結果…
言うほど酷いか?(笑)
あらすじ・解説
4歳の男の子に家に、赤ちゃん(妹)が誕生。
両親を妹に取られてしまった男の子は駄々を捏ねまくる。
両親も妹の子育てと仕事に追われて余裕がなく、男の子をつい蔑ろにしてしまう。
男の子は駄々を捏ねるたび、白昼夢の世界に入っていく。
白昼夢の世界では、未来の妹や過去の母親、過去の曽祖父などと出会う不思議な展開を繰り返しながら、やがて成長していく。
「胃が痛くなる、胃潰瘍になりたい人はどうぞ」
というような批評を見かけたのですが、私は別に胃が痛くなる事はありませんでした(笑)
それと、「声優(上白石萌歌)の声が4歳の男の子に聞こえなくて違和感」という評価が多かったのですが。
私はまったく気にならず、むしろ可愛いとさえ思ったのですが・・・
後でそういう批評があると知ってびっくり。
どんな声だったっけ?というくらいで・・・
キャストを見て、声優が上白石萌歌ちゃんだったと知り。言われてみれば、そうだったかも?というくらい。(私は基本的に上白石萌歌ちゃんは好きなタイプなので気にならないのかも?笑)
他にも声優陣はみんな声優ではなく俳優を起用しているのですね。予備知識ゼロで見たわけですが、全然気づかんかった(^^;)
まぁ、イラッとする部分は分からなくはないです。
なんか、母親像・父親像・親子像に何か偏見を持ってる人で、それが投影されているというのは、確かにあるかなとは思いました。それが不快なのは確か。
とは言え、これはリアルを描いただけとも言えるかも。
監督の家族構成とか知りませんが、実体験からくるのかも?(^^;)
(※どうやら、監督に実際に子供ができた事によって思いついた構想の作品らしいですね。)
この監督の他の作品は「サマーウォーズ」しか見てないんですよね。サマーウォーズは面白かったけど。「おおかみこどもの雨と雪」は見ていないのですが、似たような批評はあったようです。
子育てにまつわる家族の生活のリアルを描いただけなんでしょうね。
最終的には「家族は愛だろ」的な説教臭い意味合いもあるのかな?と思ったのですが、それを知ると、単に家族についてのあるがままの賛歌なのかな?とも思えますね。
母親の関心が自分にまったく向かなくなってしまい、赤ちゃん返りをして母を困らせる息子
本当は息子を愛しているのに、ついつい怒ってばかりの母親
子育てに関心がなかった事をネチネチ母親に責められる父親
結局、母親父親が反省したり改善したりすることもなし。
勝手に成長していく息子。。。
逆に、リアルな母親像・父親像・子供像をそのまま描こうとしてしまったがゆえに、美化されていない部分が批判を受けるのかも?
子供向け絵本かなぁ
東京駅での遺失物係のシーンは好き(笑)
未成熟な子どもの見る混沌とした白昼夢の世界?が苦痛な人には苦痛なのかも?
私自身は常に空想がいっぱいのクソガキだったので分かると言うか。
「面倒かけないいい子」が好きな大人には嫌われるタイプでした(笑)
とは言え、未成熟な知性の混沌とした白昼夢というのは、ある意味苦痛でもあるのは理解できます。
もう一度観たいとは思わないですけどね
なんの変哲もない子育ての経験を29億円もかけてそのまま映画にしてしまった、ということを考えると、批判を浴びるのは理解できるかも?(笑)
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