先の参議院選挙の際に、自民党・小泉進次郎議員が、自民党議員の応援演説で面白い事を言っていた。
年金の支給額は
60歳からだと支給額が3割減に
70歳からだと4割増になる。
(65歳からだとプラマイゼロ)
と。
なるほど、そう言われるとシンプルですね。
つまりこういうこと…
グラフにすると「損益分岐点」が一目瞭然ですね。
単純に、65歳からもらえる年金額に対して、60歳から貰った人はその0.7倍、70歳から貰った人は1.4倍になると。
そのままず~っと支給が続くわけですから、長く生きるほど、その累積額が大きくなっていくわけです。
つまり
長く生きるほど得
当たり前か(^^;)
このグラフを見れば分かる通り、その分岐点は、60歳 vs 65歳だと76-77歳のところで同額になりますね。
76歳までは60歳支給の人のほうが多い、77歳から65歳支給の人のほうが多くなり始める。(以降、長く生きるほど差は広がる)
65歳 vs 70歳だと83歳までは65歳のほうが多い、84歳からは70歳支給の人のほうが多くなる。
さて、問題は、何歳まで生きる予定ですか?ということになるわけです。
100歳まで生きる人は、当然70歳から貰ったほうが総額は大きくなります。
76歳より早く死んでしまった場合は、60歳から貰っておいたほうが得、と言う事になります。
厚生労働省の発表によると、日本人の平均寿命は、2018年の時点で、男性は「81.09歳」、女性は「87.26歳」だそうです。
単純に平均寿命まで生きると考えた場合、男性は65歳から、女性は70歳から貰うほうが総額が大きくなる計算となります。
ただ、総額が多ければ良いのか?と言う問題も。。。
どれくらい長く生きる予定か、生きられそうか、自分の身体の状態と照らし合わせて予想するしかないわけですが。
でも、例えば、「健康寿命」という言葉がありますが、たとえ長く生きられて、その分多く年金を貰えたとしても、後半の大部分を寝たきりで過ごす事になったら、お金を多く貰ってもあまり意味はないという考え方もあるかも知れません。
元気なうちに貰っておいて、寝たきりになったら少なくても良い、と言う考え方もできるかも?
しかしあるいは、寝たきりの状態の介護費用に当てられるから後半多いほうが良い、という考え方もあるかも知れません。
人間、いつ死ぬか、どうなるか分からないので、なんとも言えないですねぇ・・・
ただ、これ、逆に考えると、政府としては、(言い方は悪いですが)なるべく早く死んでほしいと思ってるわけですよね。。。
なんで政府はこんな制度にしたか?その理由は、年金が不足していて、少しでも払う額を減らしたい、と言う事なんですよね。
つまり、政府としては、長生きされるほど、多く払うことになってしまうわけで。
このような設定をした、と言う事は、70歳から支給にしてもらったほうが、政府の支出は低く抑えられると試算した、と言う事なんじゃないでしょうか。
その計算が正しいならば、70歳から支給を選んだ人のほうが、損をする人が多く出るという試算であるとも言えるわけです。
そう考えると、なんだか腹立たしくもありますが、やはり早めに支給してもらったほうが良い、という考え方も出来るかも知れませんね。
65歳定年のサラリーマンであれば、65歳から貰うのが、確率的に考えてもやはり得なのかなぁ・・・などと思ったり。
まぁどうなるか分かりませんけどね。
すごい健康で、全然死んだり寝たきりになったりする気がしない、と言う人は、支給を遅らせたほうが得かも知れません。
病気がちで体調に不安がある、という人は、早めに貰っておいたほうが良いかも?
女性のほうが男性より長生きですので、女性はやや遅らせたほうが、男性は女性よりは早めに貰ったほうが得、と言う感じにはなるでしょうか。(と言っても選択肢は60・65・70の三択しかありませんが。)
結論としては、男性は60または65、女性は65または70が良いのかも?
※どうするかはご自分でよく考えて決めて下さい m9(  ̄  ̄)
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