警察官が気軽に「公務執行妨害」を発動してしまう空気がある社会は怖い

「公妨だ！」警官10人に取り囲まれ、執拗な所持品検査…エンジニア男性が国賠提訴
警視庁の警察官から、理由もなく所持品検査に応じるようもとめられるなど、違法な職務質問をうけて精神的苦痛を負ったとして、東京都内のIT企業につとめるエンジニア、江添亮さん（30）が8月21日、都を相手取り慰...

私はどちらかというとあまり左寄りの思想は持ってないですし、NCISとかも好きで、どちらかと言うと警察組織には好意的なほうですので、職質には素直に応じますが。

それはそれとして、警察官の｢転び公妨｣を安易に使って良い空気は、是正されるべきと思います。

どうしてもやむを得ない場合には、警察はどんな手を使ってだって逮捕はできるでしょう、しかしそれを濫用して罪悪感がないのは危険過ぎます。

やるなら処分を覚悟で絶対の確信がある時だけにすべき。もしそれで確信がはずれたら処分は甘んじて受けるべきでしょう。バッグの上から触ってOKで開放する程度で、確信があったとは言えないでしょう。

これを問題なしとしてしまったら、左翼思想家がよく言うとおり、まさに危険な国家となると思いますよ。
オームの時に、相手を突き飛ばして意識を失わせておいて、倒した警察官が地面についた膝を押さえて｢公務執行妨害！｣って動画がありましたよね。相手がオームだから良いと言う事もないですし、倒れて頭打って気絶してる相手を放置して警察官がサッカー選手ばりのシミュレーションって、やっぱりどうかと思います。

そんな姿勢が冤罪を産んでいくのです。私は警察には基本、好意的ですが、冤罪も絶対許せませんので。警察官の教育を変えていかなければいけないでしょう。

個人的には、多少乱暴な扱いや逮捕があったとしても、あとでちゃんと公正な捜査と間違いがあったなら謝罪が素直にあるなら、それも多少はしょうがないかな、と思うところもあるのですが。たとえ無罪と分かっても謝罪もなく｢帰っていいよ｣の一言で終わりとかよく聞きますけど、まず人間としての教育が必要でしょうね。
問題なのは、逮捕した後｢逮捕した以上は絶対に有罪に持ち込まないといけない｣と言う空気があること。逮捕後に、先入観や偏見を持たずに公正な捜査・取り調べが行われるなら、逮捕どんどんしていいと思うんですよ(笑)

｢逮捕したものは有罪にしなければならない｣なんて空気があるから、警察官は逮捕の瞬間に、｢これは有罪か？無罪か？｣を判断する必要がある、裁判官の仕事をしなければならなくなるわけで。

アメリカなどはどんどん逮捕して、逮捕してから調べる、みたいなところがあるなんて話も聞きますが・・・

それを実現するには、マスコミも、逮捕した時点で犯人扱いで報道、と言う姿勢を改める必要があるし、世間一般人も、逮捕された＝悪い人という認識を改める必要があるでしょうね。