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リトル・マエストラ あらすじ(ネタバレ注意)

エンターテイメント・アート
『リトル・マエストラ』
2013 日本
監督 雑賀俊郎
出演 有村架純 釈由美子 蟹江敬三 筒井真理子 藤井美菜 篠井英介 上遠野太洸 松本利夫 前田吟 
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ストーリー
過疎が進む小さな港町、しかし、その町にはなぜかアマチュアオーケストラが存在していた。
しかし、老指揮者・吉川が急死した事により、町の補助金が打ち切られ解散の危機に。そんな中、バイオリンのみどりは吉川の孫娘が天才指揮者だと聞かされていたことを思い出し、彼女を呼び寄せオケの立て直しを図る。

しかし孫娘の美咲は幼い頃手を怪我して楽器が弾けない女子高生で、天才指揮者に師事していた事もかった。

話が違い愕然とするみどり、しかし町の期待を裏切れず、「天才少女指揮者」と偽って指揮を任せた。

しかし、ある日オケの練習場にかかってきた美咲の高校のブラスバンド部員からの冷やかしの電話で、正体がバレてしまう。

楽器が弾けない美咲は高校のブラスバンド部で指揮者をしていたが、厳し過ぎて部員に反発され、飛び出して来ていたのだった。

それまで下手な演奏も上手いとおだてるだけだった美咲は正体がバレて本当の事を言えと詰られても「ほんとの事なんて意味がない」と言い出す。オケに本気のダメだしをする美咲、思わず平手打ちしてしまうみどり。
図星だったからだろうと美咲。
「こんなところに本当の音楽なんてないってあなたも思ってたんでしょう?」

荷物をまとめてバスに乗ろうとする美咲。

しかし、ティンパニの辰爺に、彼女のキツいダメ出しは正確だったと指摘されたみどり。「あれだけの音を聞き分けるのは、並大抵の才能ではない。」美咲のバスを追いかけ、引き止める。

辰爺に「オーケストラは一人ではできない、指揮者は楽器のないオーケストラだ」と諭され、父の言葉を思い出す美咲
「指揮者の思いが伝われば初めてオーケストラは鳴るんだよ」

作曲者の思いとは何かを考え始める美咲

「楽譜は作曲者からの手紙」

手書きの楽譜をオケのメンバーに配って歩くも相手にされない美咲

そんな状況でなぜ一人で頑張るのかと美咲に問いかけるみどり。

「やっと聴こえてきたんです、この町のオーケストラが」と微笑む美咲

そんな美咲を見て、「みんなにあなたの思いを伝えよう!」と手をとって走り出すみどり

役場に町民を集めて話を聞いてもらおうとするが、ニセモノと詰られ聞いてもらえない。

そこで「話を聞こうじゃないか!」と辰爺が皆を説得する。

実は辰爺は若い頃天才指揮者に師事していた事があり、病気で耳が悪くなってしまったため断念した事、自分がこの町のオーケストラを作った事を明かす。実は吉川の話していた天才指揮者に師事していた話は辰爺の話だったのだ。

思いを伝える美咲、威風堂々を口ずさむみどり、やがてオケのメンバーがみな口ずさみ始める。

オーケストラ復活、コンクールを目指す。オケでチェロを弾いていた正也も、夢を追ってみたいと、体が弱くて休部していたバスケ部に復活する。

コンクール前日、「まだ何かが足りない」とつぶやく美咲に、辰爺は「楽譜が作曲者からの手紙だとしたら、宛先は書いたか?」と問う。

コンクール当日、バスケ部の試合の日でもあった。コンクール会場の控室のテレビで試合の様子を見ていたオケのメンバー。相手チームの大応援団に対して、崖崩れで道が塞がれ、こちらの高校の応援が到着していない事を知ってしまう。

「宛先はコンクールの審査員ではないと思う」と演奏に向かおうとするメンバーを呼び止める美咲

結局、コンクールを辞退してバスケ部の応援にかけつけるメンバー。メンバー負傷で出場を指示されるも緊張の表情の正也。
そこに応援席に到着したメンバーの「威風堂々」が響き渡る。

町の役場にはオーケストラの演奏依頼が殺到していた。
荷物をまとめて帰る美咲

町の救世主を見送る町役場の人たち、しかしオケのメンバーは誰も見送りには来ない。

土砂崩れで道が塞がれていたため、役場の人が用意してくれた船に乗って出港する美咲。

船上の美咲の耳に、岸で演奏されている「威風堂々」の演奏が聴こえてくる。

船上から指揮をとる美咲、目からは涙が伝っていく

END

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