肩こり(または筋肉痛など)で、患部の筋肉をピンポイントでマッサージし続けるのは、実は大きな間違いです。
よく効く正しいマッサージ方法、それは
⇒ 患部だけでなく、その周囲の筋肉をほぐし刺激して血行を良くすること
重症のコリだと、気持ちがいいのでどうしてもこっている筋肉ばかりマッサージしたくなりますが、それではなかなか良くなりません。
それどころか、実は、患部の筋肉だけを集中してしつこくマッサージすると、かえって悪化させてしまいます。
具体的に言えば、例えば肩ならば、僧帽筋が主な患部となると思いますが、僧帽筋のマッサージはほどほどに、物足りないと思っても周囲のマッサージに移ります。
首の後ろ、頭の後ろ、肩の三角筋、大胸筋、広背筋、そして上腕二頭筋・三頭筋(その他名前をあげてないたくさんの筋肉)、さらに前腕まで、僧帽筋の周囲の、上半身全体の筋肉を一緒にほぐして血行をよくするようにすると、不思議と患部も快方に向かいます。
マッサージと言うのは刺激を与えて血行をよくするのが目的なわけで、一か所だけ血行がよくなっても、その周囲の血行が悪いままでは、血がうまく流れて行かないのです。その状態を繰り返し、一箇所の筋肉をもみ続けると、その筋肉を破壊してしまい、治らないしつこいコリになってしまうようです。
私はちょっと指の力が強いようで、肩の筋肉を摘まむと痛がられる事が多いのですが(笑)
別に私はマッサージ師でもないし、面倒なので人の肩なんて揉まされたくないので、二度と頼まれないようにあえて強く摘まんでほぐしてあげるわけですが(笑)
でも以前、普通なら悲鳴をあげるほど痛いはずの強さで筋肉を掴んでいるのに、「全然感じない、弱いくらい」と言う人がやっぱり居ました。
「ああ、これが噂の・・・※」
これも、患部ばかりやたら揉んでくれと頼まれますが、あえて患部の僧帽筋はさらっと流して、周囲の筋肉をもみほぐしたら、本人は不満そうでしたが、最終的には肩こりの症状は軽くなったようです。
※その昔、「按摩殺しの肩」なんて言葉があったそうで。
現代では「按摩さん」と言っても若い人には分からないかも知れません。
そういう私も見たことはない・・・(笑)
旅行先の旅館などではマッサージ師を部屋に呼んだりできるようですが、そのようなものですね。
呼んだ按摩さんに、肩のコリの酷いところをマッサージしてもらうわけですが、「もっと強く揉んでくれ、もっと強く、もっと強く」と要求し続けて、とうとう按摩さんがひっくり返ってしまった、なんて言うほど酷い肩こりの事を「按摩殺しの肩」と昔は言ったのだとか。
ピンポイントのマッサージだけを繰り返し、筋肉を破壊してしまい、どんなに強く揉んでも感じないほどになってしまった状態が、按摩殺しの肩の正体ですね。
肩こりが酷い人は、僧帽筋だけでなく、肩の周囲、そして上半身全体の血行をよくするようにマッサージなり体操なりを心がけるようにすると良い、と言う話でした。
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