前の記事で挙げたディストリビューション(略してディストリ、またはトリ)の個人的レビューを簡単に。
Vine Linux 初めて触ったLinuxだった。 日本製、レッドハットベース。純国産で、初心者向けで簡単、と言う触れ込みだった。 しかし、色々事情はあるのだろうけど、開発が遅く、新しい機器に対応できない事が多くて挫折。 トレードマークは葡萄をモチーフにしています
CentOS RedHatLinuxの後継であるFedora Coreをベースにした無料版。 レッドハット系限定なら一推し。一時、仕事用のファイルサーバーに使ってた。 悪くないけど、レッドハット系以外のを試してみたくて離脱。結果、戻れなくなった(笑) トレードマークの意味は不明(検索してみたらマイケル・ムアコックの小説に出てくる混沌の軍勢のマークではないかと書いてる人がありましたが)
OpenSuse ドイツ製(日本語ももちろんOKですよ)かなり完成度が高く、評判が良かった。 あれから大分経ちますので、きっと完成度はかなりのものになっているのではないかと思います。 でも、重かったんです・・・(^_^;) 最新スペックのPCで使う前提なんでしょうか?古いパソコンの再生にはシンドくて、却下。 トレードマークはカメレオンと勘違いされているけどほんとはヤモリのGeeko(ギーコ)
PCLOS PC Linux OSの略らしい。これは素晴らしかったです、感動しました。その当時、デスクトップPCで、Windowsの置き換えに使えそうな可能性を感じさせるものでした。デザインも美しく、動作も何故か非常に軽快で、最新の機器も特に苦労せず普通に使える。 でも、仕事用のファイルサーバーとしては当時既にDebianを採用してしまっていて不満がなかったので、"デスクトップ"の代替の必要性は、まだあまりなかったんですよね。 Windowsを完全に捨ててLinuxに移行、というのには、後一歩、と言う時代だったし。 で、開発が進むのを待ってるうちに、使う機会がなくなってしまった。 Debianに慣れてきてしまったのもあって、今更レッドハット系に戻るのも抵抗があったし・・・(笑) こちらも、あれから時が経っていますから、どう変わっているのでしょうか。 今の姿を知りませんが、当時の印象と変わらず素晴らしいセンスを維持しているなら、2推しにしてもいいかな?と思います。 PCLinuxOSのロゴは基本的に青いリング一つをモチーフにしているようです。ここのデザインは、どれもセンスが良いです。
Debian なにせ、三大血統の一つ、Debianの本家本元です。GUI(グラフィカルな操作性)のデスクトップとしてはやや弱いですが、CUI(コマンドベースの操作性、Windowsで言うコマンドプロンプトで操作する感じ)でサーバー用途なら、設定であまり大きな苦労をせずにすぐに使え、情報量も多く、かなり古いパソコンでも快適に動きます。 開発も活発で、最新機器への対応も早い。他の多くのディストリが、これをベースにしています=一番開発が速い。 つい最近、最新版の7.1(通称wheezy)がリリースされました。 デビアンの渦巻きロゴマーク・・・何なんでしょうね、これ? 私にはどうしてもサザエの蓋の裏側に見えてしまうのですが・・・
Ubuntu ウブンツ=アフリカの言葉で友達って意味らしい。 現在Linuxの中では世界で一番使われているそうです。 このOSのヒットがあったお陰で、Debian系が圧倒的優勢になってきました。 デビアンベースですから、Debianを使える人ならCUIでも違和感が少なく使えます。 完成度はかなり高い、はずなのですが、自分が試した時は、何故か妙に不具合が多くて、操作性やデザインセンスもいまひとつ・・・乗り換える気になれませんでした。
KNOPPIX(クノービックス) インストール不要の、所謂ライブCDタイプ。CD-ROMから(今時はDVDから)起動できるLinux。 デスクトップとしての完成度はかなり高いほうだけど、やっぱり操作性はイマイチでしょうか(笑) ただ、デビアン系なので、コマンドベースの操作ならデビアン使えるなら分かりやすい。 インストール不要なので、Windowsが不具合で立ち上がらなくなった時に、HDDの中のデータを救いだすのに役立つ事がある、ありがたいOS。Windowsパソコンを廃棄する時にも、HDDの中のデータを完全消去するのに使えます。 Linuxのマスコットキャラクターと言えばペンギンのタックス君ですが、Knoppixのペンギンくんもやっぱりタックス君でいいんですかね?
Linux Mint で、ミント。デビアン系。 今まで使った中ではピカイチでした。デザインや操作性のセンスが良い。 今までのLinuxでWindowsデスクトップの代替を目指しているトリでは、"一見きれいなGUIが立ち上がるけど突っ込んだ操作をしようとすると結局CUIでコマンド操作を余儀なくされる"ものがほとんどで、これじゃぁWindowsから乗り換えるのは無理だよなぁと言う感じでした。 しかしMintなら、コマンド操作を一切知らなくても、Windows使ってた人がそのまま移行してもマウス操作でなんとか使えそう。そして、およそ一般的にパソコンでやりたい事が全部できるように最初から設定されてる。 自宅の古いノートに入れてみたけど、特に苦労する事もなく、無線LANも繋がってネットやメールができている。 メインのパソコンが壊れた時に、新しいのが届くまで数日間、助かりました(^_^;) PCLOSもどうなったか気になるところだけど、デビアンベースと言うことで自分的にはこちらのほうが今は良い。 WindowsXPが終了した後の置き換えに、使ってみてはいかが?
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