現在、我々が一般的に見ている地図は「メルカトル図法」というものですね。 Googleマップなどもそうだと思います。 しかし、これ、実は正確な距離を表していないのですね。 ※メルカトル図法というのは、本来「球体」であるはずの地球を、無理やり「円筒」に置き換え、平面化して表示しているのだそうで。そのため、場所によって拡大率が異なって歪んだ形になってしまうわけですね。(赤道に近いほど小さく、極に近いほど大きく表示される) つまり、私たちが普段見ている地図の「国の大きさ」も実は実際とはかなり異なっており、距離も性格ではないわけです。
「The True Size of…」というサイトでは、実際の国の大きさが正確に近い大きさで表示されていて、各国と重ねてみる事ができます。 これで見ると、日本は意外に大きな国である事が分かりますね。 さらに言えば、日本は海に囲まれていますが、12海里(約22.2km)までが領海として認められ、さらに「排他的経済水域」(EEZ)として200海里(370km)が認められます。 ※海上保安庁HPより 日本は、「小さな島国」なんて言われますが、世界第6位の経済水域を持つ、意外と大きな国なのです。
球体を平面に表すために、たくさんの地図の表記法が考案されてきたわけですが。 「正距方位図法」は、地図の中心から方位と距離が正しく表示されるように描かれている図法です。 分かりやすく言うと地球儀をそのまま見ているような感じですね。 ※逆に地図の端に行くほど歪みが大きくなるわけですが。 これを用いると、ある地点(地図の中心)から特定の場所までの方位と距離は正確になるのだそうで。
最近、北朝鮮のミサイルが問題となっていますが、このような指摘をされて恥をかいた番組もあったようでメルカトル図法が染み込んだ頭で想像してしまうと、中国や北朝鮮からアメリカにミサイルを撃つと、太平洋を横断していくようなイメージをしがちですね。 しかし、正確な距離と方位で表される「正方位図法」で考えると、実はアメリカ本土と中国・北朝鮮の最短ルートは、日本/太平洋横断ルートではないのですね。あるニュース番組が「メルカトル図法の地図に円形のミサイルの到達範囲」を重ねて放送してプチ炎上 [Togetter]※アメリカの領土であるグアム・ハワイを狙った場合、日本の上空を通過することになります。北朝鮮のミサイルがグアムをターゲットにしているのは、まだそこまで届く能力があるかどうか?と言う現段階だからなのですね。北朝鮮・中国→米本土の弾道ミサイルは日本上空を通過しません : 海国防衛ジャーナルあまり他人様の主張に絡んでいくのは本意ではありませんが、気になったので取り上げておきます。北朝鮮ミサイルと集団的自衛権 (BLOGOS)鈴木馨祐今の我が国の法律論のもとでは、実はミサイルが「日本方面」に向かって発射されただけでは迎撃が許されません。集団的自衛権を…
北朝鮮のミサイル発射、正距方位図法で見るとこうなる
グアムが射程圏内に…
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