三線のウマの位置は非常に重要です。
ウマを常に同じ位置に置かないと、勘所の位置がズレてしまうので、いつまで経っても正しい指の位置を覚えられないと言う事になってしまいます。
フレット付き/フレットガット仕様の場合も、ウマの位置を間違ってしまえば、いわゆる「フレット音痴」になってしまいます。
そこで、ウマの位置がズレるとどれくらい勘所の位置がズレるのか調べてみました。
毎度お世話になります、有名なCRANE氏の <TSULTRA FRET> で、スケールレングスを590mm、600mm、606mm、610mmの数値を入れて数値(論理値)を比較してみました。
縦軸がスケールレングス、横軸がフレット位置(勘所)になります(単位:mm)
\ | 2(五上乙) | 4(六中老) | 5(七尺下老) | 7(八) | 9 | 10 | 11 | 12 |
590 | 64.4 | 121.7 | 148.0 | 196.2 | 239.2 | 258.9 | 277.5 | 295.0 |
600 | 65.5 | 123.8 | 150.5 | 199.5 | 243.2 | 263.3 | 282.2 | 300.0 |
606 | 66.1 | 125.0 | 152.0 | 201.5 | 245.7 | 265.9 | 285.0 | 303.0 |
610 | 66.6 | 125.8 | 153.0 | 202.9 | 247.3 | 267.6 | 286.9 | 305.0 |
606mmが三線の正しいウマの位置だと思いますが、ウマの位置がずれた時にどれくらいズレるのか差分を表にしてみると
\ | 2(五上乙) | 4(六中老) | 5(七尺下老) | 7(八) | 9 | 10 | 11 | 12 |
600と606の差 | 0.7 | 1.2 | 1.5 | 2.0 | 2.4 | 2.6 | 2.8 | 3.0 |
600と610の差 | 1.1 | 2.1 | 2.5 | 3.3 | 4.1 | 4.4 | 4.7 | 5.0 |
590と610の差 | 2.2 | 4.1 | 5.0 | 6.7 | 8.1 | 8.8 | 9.4 | 10.0 |
ローポジションでは小さいですが、ハイポジションに行くにつれ、ズレが大きくなっていくのですね。
ウマの位置が4mm違うと7フレット(八)の抑える位置は2mmズレる。
ウマの位置が1cmズレると、2フレット(五上乙)の位置で1mm強のズレ、7フレット(八)では3mmもズレる事になるわけですね。
さらにウマの位置が2cmズレると7フレットの位置は7mmもズレる事に。
ウマの位置は正確に置きましょう・・・・( ̄  ̄;)
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