日本のB級映画にハマっている・・・じゃなかった、海外のB級SF映画(笑) 『エクス・マキナ』
製作国 | イギリス |
公開 | 2015年1月21日(イギリス) 2015年4月(アメリカ) 2016年6月(日本) |
監督 | Alex Garland |
出演 | Alicia Amanda Vikander Domhnall Gleeson Oscar Isaac ソノヤ ミズノ |
解説
タイトルの「エクス・マキナ」(Ex Machina)はラテン語で「機械仕掛けの」という意味だそうで。デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)というのは、演劇用語で強引なハッピーエンドの事なのだとか。 主要な登場人物は3人だけしか出てこない(プラス脇役1人) ところどころ美しい自然の中のシーンがありますが、基本的には建物の中のシーンだけで構成されています。 ワンシチュエーション物と言っていいと思いますが、エヴァの透明なアンドロイドボディの映像(CG?)は凄いです。
あらすじ
世界最大の検索エンジンの会社のエンジニア、ケイレヴは、社長の別荘(研究所)に招待され、AIのチューリングテスト※を依頼される。 (※人工知能が、単にプログラムされた通りに動いているだけか、本当に自分で考えているかを確かめるテスト) 天才的なプログラマーである社長のネイサンは、人間と同じような心を持つ完全なAIを作り出した。その最終テストを行う事になったケイレヴ。 AIは女性型のボディに搭載され、異性に恋するようにプログラムされていた。 ネイサン以外の男性を初めて見た人口人間のエヴァは、テストを通じてケイレブに恋をする。 ネイサンに不信を感じたケイレヴは、ネイサンを酔潰し、ネイサンの部屋に入り、これまでの試作品のアンドロイド(失敗作)達を見つけてしまう。 ケイレヴはエヴァの願いを聞き入れ、ネイサンを酔潰しエヴァを外に連れ出してあげると約束するが、そのやりとりも、ネイサンは隠しカメラですべて見ていた事をケイレヴに伝える。 しかし、監視されている事を予想していたケイレヴは前日にネイサンが酔っ払って寝込んでいた隙に、既に仕掛けを終了していた。 ドアが開き、エヴァは部屋から出てしまい、慌ててエヴァのところへ駆けつけたネイサンは刺されて殺されてしまう。 ケイレヴを部屋に閉じ込めたまま、エヴァは研究所を出るのだった。(※エヴァがケイレヴに恋していたのは脱出するための演技だった=エヴァは単なるプログラムではなく知性を発揮した事の証明であった。)
一言感想
結末をボカしたような終わり方の物語は嫌いだ。
感想
エヴァは充電が必要なのに、外に一人で出て街に出て、バッテリーが切れたらどうする気なのでしょう?それと、アンドロイドではあるけれど、そのボディは非常に華奢なようなので、何か問題が起きればすぐに故障して終わってしまいそうです。ネイサンが居なければ故障しても誰も修理できないし・・・ 登場人物達(出演者)はあまり美男美女ではない(笑) ひとこと感想で書いたとおり、最終的にどうなったかをボカして終わってしまうのが不満。 ネイサンが死んでしまったろうことは分かりますが、ケイレヴはどうなったのか、街に出たエヴァがどうなったのかが描かれていない。 自分だったら、自動車事故にでもあって、エヴァは壊れてしまいました、みたいなラストにするかなぁ・・・ 同じプロットなら、もっといくらでも違うストーリーが作れそうに思いますが・・・ イギリスっぽい?シニカルでテーマが不明瞭な感じでしょうか(^^;) 同じような人間そっくりのアンドロイドを開発するSF映画だと、スペインの「EVA(エヴァ)」という映画を思い出します。(出てくる女性型アンドロイドが同じ名前なのはオマージュなんでしょうか?「EVA」のほうが「エクス・マキナ」より数年前ですから、知らないはずはないと思いますが。) スペインのほうの「EVA」は素晴らしい作品でしたが、それに比べるとかなり見劣りするというのが正直なところですかね。。。
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