客先からもらったCADデータの形式が「DXF」で、それが開けなくて困ってしまいました・・・orz AUTOCADで開こうとすると、
図面のバージョン内に不明な値 "AC1032" がありました。 無効 または 不完全な DXF の入力です。- 図面は破棄されました。
これはおそらく、こちらが所有しているバージョンでは非対応の最新形式で保存されていると思われます。
☆AutoCADのデータ形式は、独自形式の「DWG」というものになりますが、実際にはAutoCADが業界標準になっているため、現状ではほとんどのCADソフトがDWGの対応しています。 当然AutoCADならばDWGはすべて開けるはず、なのですが、実はDWG形式にはバージョンがあり、新しいバージョンで保存されたファイルは、古いバージョンのソフトでは開けない事があります。 同じAutoCAD同士であっても、少し古いバージョンを使っていると、最新形式で保存されたDWGは開くことができません。 それを解決するために、Autodesk社は「DWG TrueView」というソフトを無償公開しています。 「リーダー」という位置づけだと思います、編集は一切できませんが、開いて表示・印刷はできるというものです。 編集はできないのですが、バージョンの変換機能だけはあり、新しい形式のDWGを古い形式で保存し直すことが可能です。 なので、古いCADソフトを使っていて、最新形式でデータをもらってしまっても、変換して開くようにすることができます。
「DXF」もまたAutodesk社が策定した、異なるCAD間でファイルをやりとりするための規格です、実質的にDWGが標準となっているところがあるので、最近はあまり使われなくなりましたが、DWGとの違いは、仕様がすべて公開になっているため、互換性を完全に保つ事が可能なわけです。(DWGはAutodesk社が秘密にしている部分もあるということなのでしょうね。) 最近は直接DWGでやり取りすることが多いのですが、「異なるCAD間でデータの受け渡しはDXFで」という古いやり方を今でも守っている方も居て(CADソフトによってはDXFにしか対応していないケースがあるので仕方ないですね)、たまにDXFでデータを送ってくる方が居ます。 それは構わないのですが、実は、DXFにもバージョンに違いがあるのです。 最新形式のDXFで保存されると、古いCADソフトでは開くことができない。 なんと、AutoCADですら、非対応の古い形式では開くことができないのです。。。
では、開けるように古いバージョンに変換を・・・と思ったら、なんと! TrueViewでは、DWGの変換機能はあっても、DXFは変換できない模様・・・orz では、DXFの変換ソフトは・・・と思ったら、Autodeskではそのようなソフトを公開していない模様(なんでやねん) つまり、古いCADソフトしかない環境では、最新型のDXFファイルを開く術がないということに。。。 サードパーティ製の有料のソフトはあるようですが DWG DXF Converter TrueViewで開いて印刷することはできますので、とりあえずそれで対応するしかないか・・・?
と思ったのですが、一つ、迂回方法を発見しました。 それは、JWCADを使う。 (※JW-CADはフリーのCADソフトです。) 最新型のDXF形式のファイルでも、JWでは開くことが可能でした。 JWはDWGでの保存機能はないので、ふたたびDXFで、古い形式を選んで保存して、AutoCADで開いてみたら。 なんということでしょう、開けません...orz しかし、ダイテックのArcDrawを所有していたので、JWで、JWの独自形式で保存したら、開くことができました(ほ (※ArcDrawはJW形式を直接読むことができる) JWの形式を直接読むことができるCADソフトがある人は使えるかも知れません。
どうしても開けない場合は、送り主に、バージョンを下げて保存しなおしてもらうよう依頼するしかないようです。。。 中途半端に気を使わず、DWGで送ってくれれば良かったのですが・・・ DXFにするなら、バージョンによる互換性まで考慮してほしいですね。 大昔は、CADデータのやり取りをするときには、必ずバージョンの確認をするのは当たり前でしたが、今はなくなりましたね。 本当は、使っているCADソフトが何かまで教えてくれると助かるのですが(同じCADソフト持っているのに、受け渡しにわざわざDWG変換していたりとかもあるあるでして。。。)
AutoCADの製品としての販売が終了して、サブスクリプションのみになったため、使用者は常に最新版を使っているという前提になっていくのだろうとは思いますが、まだ過渡期なので、ウチのように古いバージョンを使っている会社も多いでしょうね。 まぁ、古いバージョンは数年のうちにはすべてサポートが切れますので、いずれすべてサブスクリプションに以降せざるを得ないでしょうが。 高いんですよねえ、LT版でも一年65k円。 これまでのように、ほとんど使っていない人のパソコンにも入れておくのは、もったいないですかね。。。 たまにしか使わない人には、時間契約とか、一日ごととか、一ヶ月ごとのプリペイド式みたいな契約の仕方を用意してくれるとありがたいのですが。。。
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