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日本人は仲間意識が薄い?

生き方・人生・人間関係日記・雑記
昔、アメリカだったか詳しくは忘れてしまいましたが、とある心理学の実験があったそうです。

それはこのようなものだったそうです。
実験に協力してくれる人を7人、部屋に入れ、簡単な問題を出します。

出題する問題は、幼稚園児でも分かるような簡単な問題です。

例えば円が三つ描いてある紙を見せて「丸は何個ありますか?」というようなもの。

ひっかけ問題でもありません。

そんな問題を繰り返しますが、最初の内は全員が正しい答えを言います。

ところか途中から、前の6人が、明らかに間違った回答をし始めます。

丸は3つしか描いてないのに、前の6人が揃って4つと答える。

そのとき、7人目の人間は何と答えるか?
そう、前の6人は実施側の協力者で、本当の被験者は最後の一人だけなわけですが。

検索してみたら、これはソロモン・アッシュという心理学者が行った同調心理の実験だったようですね。

人は、間違っていると分かっていても、協調を優先して間違った答えを言うことがある、ということのようですが・・・

面白いのは、これをアメリカで実施した場合と日本で実施した場合で結果が異なっていたのだとか。
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結果は意外にも、アメリカ人よりも日本人のほうが正しい答えを言う人が多かったのだそうで。

アメリカ人は「自分の意見をはっきり言う」「個性を大事にする」というイメージがありますね。

日本人は和を大切にし、世間体を強く意識するなどと言われます。

それからすると、日本人は前の人に合わせ、アメリカ人は正しい意見を言いそうな気がしますが、結果は逆でした。

この心理学者さんは、どうしてそうなったのか研究を進めたところ、どうやらアメリカ人と日本人には「仲間意識」の生じ方に違いがあるという事が分かったそうです。

アメリカ人の場合は仲間意識が日本より生じやすく、同じ部屋に通され同じ実験に参加した、という時点で強い仲間意識が生じているのだそうです。

ところが、日本人の場合は、同じ実験に参加して同じ部屋に座らされたとしても、それだけでは関係性は「他人」のままだったのだとか。

「イギリス人は紹介されない限り言葉を交わさない」なんてブラックジョークがありますが、日本人もそれに近い面があるのかも知れませんね。

もちろん、田舎と都会でまた違いがあるとは思いますが。

日本人であっても、強い仲間意識が生じている人間達を集めて同じ実験をしたら、おそらく前の6人に同調する人は多く出るのでしょう。

ただ、日本だと、絶対正しい答えを言うヒネクレ者?も少なからず居そうな気がします・・・

必ずしも仲間意識だけの問題でもないかも・・・?(笑)

キリスト教の布教が日本では他の後進国よりうまく進まなかったという話を聞いたことがありますが(別にキリスト教が間違っているというわけではありませんが、日本人には性格的に向かなかった、という事ですね。)

日本人には、正しい事を見抜く理知とそれを貫く独立心が意外と強いのかもしれないと思いました。

和を大切にしながら、個を貫く、これって凄い事ですね。

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