自慢じゃありませんが、私は字が下手です(笑)
字のうまい下手は、ある程度性格を表していると思いますが、注意力散漫になりがちな私らしい、とっちらかった字を、子供のころは書いていたと思います。
私の父は、とても字が上手かった。あるとき、父の書いた連絡帳か何かの字を見た書道の先生が「素敵な字ねぇ・・・」とため息を出すほどで。。。
おそらく、あの年代の人は、幼少時より厳しく書道などで躾けられてきたのかな?と思いましたが、もしかしたら父の固有の特技だったかもしれません。
書道の先生のため息を聞いて、父の字を私も手本として真似てみました。
結果、少し字がうまくなりました。
おそらく行書をベースにした、しかし独特の書体だった気がしますが、特徴があるので真似やすかったし、その字のおかげで、少しだけ、字を上手く書くコツが理解できました。
しかし、多少うまくなったものの、根本的にとっ散らかった性格が字に現れていて、まぐれで上手い字が書けるときもありますが、たくさん書くとすぐ粗が出る(笑)
書道の時間、クラスメイトが「お、上手い?!・・・・・と思ったけど大したことないか」と言う程度(笑)
まぁ、一瞬でも「?!」と思わせるようになっただけすごい進歩なのですが。
最初に父の字から学んだのは、字というのは、繋がってるんだということ。一字の中でも、各パーツの間が、紙に筆(ペン)が触れていない状態でも、筆がどこのラインを通って、その結果、どこに着地するかというのが、ちゃんと理由があるのだな、という事ですね。
そして、字は(日本語は)縦書きが基本だということ。
横書きでうまく書けないんですね(笑)
その理由はなぜろうと考えたら、筆の空中の流れが、下に下に進むようになっているので、横に進もうとすると、その流れがおかしくなるのですね。
いろいろやってみて分かりました。横方向に字を書くときに綺麗に書く方法は、字を一字一字止める事なんですね。払ってしまう必要があるところも、止めてしまう。
払ってしまうと、紙から離れた筆は空中を通って最終的に下方向に着地するような軌道を描くわけですが、それが横書きでは着地点がおかしくなるわけですね。
そこで、払われる部分とすべて止めてしまう、本来あるはずの字の流れを強制的に止めてしまうわけですね。
字としては間違ったものになるかもしれませんが、そもそも、横書きの字と言うのは、日本語の字の成り立ちとしてそもともおかしいものなので、別に問題ないかと。
かつて、学生が、マンガ文字と呼ばれるような、かわいくデフォルメされた字を生み出しました。
実は、これ、横書きでバランス的に美しい字を書こうとした結果、と言う側面もあったのではないかと思います。
※横書きでどうしてもはらうべき場所を払いたいならば、一字一字、流れをとめて、新たに書き始めるような、隣の字との関連を断ち切るように、ゆっくり書くしかないのではないでしょうか。。。
と偉そうに書いてみても、やはり、字は対して上手くはありません、むしろ下手なままです(笑)
流れを意識して途切れないようにするだけではだめなんだろうなと思います。
まず、一字の中で、バランスをとるようにする。例えば、右に大きく出すぎてしまった部分があたら、別の部分で反対側も大きくずらしてバランスをとるような配置にするわけですね。
それからもう一つは、字と次の字の感覚。
とある会社で働いていた時に、その会社の課長が、とても字が上手な方で。
面白いなぁと思ったのは、一字一字をクローズアップすると、それほど特徴のある美しい字というわけではないのです。しかし、全体として、美しい。
なぜだろうと思ったら、各字の配置が一直線に、そして字の間隔が測ったように均等に揃っているのですね。
それを意識して書いてみようとすると、これが難しい・・・
練習が必要なんでしょうねぇ・・・
ところで、最近、テレビを見ていて、すごい字を書く書道家が紹介されていました。
その人は、岡西佑奈さん。
まだ若い女性なんですが。
本当にすごい、素晴らしい字で、ほれぼれとしてしまいました。。。
いろいろな「書道家」がいましたが、これほど衝撃を受けた字を書く人は過去に記憶にありません。
その字は、センター(中心軸)が凄まじく中央にまっすぐ通っている、そのためか左右のバランスが完璧に均等なのです。
定規で書いたのかというくらい、中心の線がまっすぐで・・・左右のバランスが良い。。。
最近、縦横の線をまっすぐ、バランスよく引く、そういう単純な練習が必要なんじゃないかと思うようになりました。
ただ、線を一本、縦に、中央に、まっすぐに引く。
完全な丸を書く。
完全なバランスの四角を書く。
フリーハンドで、定規を使ったような線を描く。
そんな練習が必要なんじゃないかと。。。
そういう練習を続けたら、きれいな字がかけるようになるのか・・・これからチャレンジしてみたいと思います。
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