クラウド・ストレージサービスってなんか抵抗があって今まで使ったことなかったのだけど。
MicrosoftのOneDriveを初めて使ってみた。
とりあえず、盗まれてもなくなってもどうでもいいような、でも大量のデータの移動が必要だったので。
意外と便利かも。
セキュリティは大丈夫か?使い勝手は?
というわけで、少し調べてみた。
条件は、「無料」 「容量が多い」 「日本語対応」
有料プランは必要に迫られない限り、普通は使うことはないだろう。
現在とりあえず筆頭にあがるのは、やっぱりマイクロソフトの「OneDrive」と「Googleドライブ」。
どちらも15GBまで無料で使え、日本語でUIが表示される。
どちらもアカウント(Microsoftアカウント/Googleアカウント)の取得が前提となるが、Windowsのインストール時にMicrosoftアカウントを取得している人は多いだろうし、Androidスマホを持っている人はGoogleアカウントを持っている人が多いだろう。(※マカーでiPhoneという人は持ってないかも。アップル派の人はアップルのクラウドストレージサービス「iCloud」一択で。)
「日本語対応」「容量が多い」という条件で絞り込むと、現時点ではこの二択になるようだ。
その他のサービスをいくつか参考までに
「Dropbox」
×無料2GB
○日本語対応
「Copy.com」
○無料15GB(友人を招待して登録してくれれば一人につき5GBずつ25GBまで容量を増やせる)
×日本語非対応
「Hive」
×無料容量なし(○有料容量無制限)
×有料(月3ドル)
×勝手に自分のファイルを友人に公開してしまう仕様がデフォルト
×日本語被対応
「Surdoc(サードック)」(https://www.surdoc.com/)※サービス終了
○無料容量100GB
×日本語非対応
「iCloud」
×無料容量5GB
○日本語対応
使い勝手は?
と言う事で、MicrosoftのOneDriveとGoogleドライブを使ってみた。
まずはOneDrive
全部で2GB超のデータ
アップロードには思いの外時間がかかったが終了
しかし、ダウンロードで問題が発生
アップロードはファイル一つずつ行われるのに、ダウンロードは圧縮されひとつのZIPファイルとして送信される。
これが、何度やっても失敗してしまう。
2GB超のファイルをまとめてダウンロードしようとすると、その巨大な一つのファイルを受信しきれずに、途中で通信が切断されて失敗してしまうのだ。通常のWEBにおいてあるファイルのダウンロードなら切断されてもレジューム機能で続きからダウンロードを再開できるが、OneDriveだと再開はできないようだ・・・
結局、まとめてダウンロードするのではなく、できるだけ小分けにしてダウンロードを繰り返すしかなかった。
次にGoogleドライブではどうかテストしてみたいが・・・現在アップロード中
果てしなく時間がかかる。もう少し高速にならないものか・・・(これはGoogleドライブもOneDriveも同じだが)
同期ドライブにして放置、半日以上かかってなんとかアップロードは終了。
で、今度はWEB上のGoogleドライブからファイルをダウンロードしてみた。
結果
ダウンロードファイルを圧縮している最中に切断されてしまい、ファイルを取得できませんでしたで終わる。
何度か繰り返したが駄目。おそらくPCがスリープに落ちてしまうときに切断されてしまうのだと思うが、スリープしないように設定できないパソコンではどうにもならない。
OneDriveは圧縮までは成功していたが、Googleの場合は圧縮が終了したのか分からない。が、おそらくこの状態では、圧縮が終わってダウンロードしようとしても、通信が切断されて終わってしまうことは予想できる。
やはり、小分けにダウロードするしかないようだ。
結論としては、GoogleドライブもOneDriveも大差ない印象であった。
ただし、小分けにダウンロードしたときに、速度が圧倒的にGoogleのほうが速かった。それほど低速ではない回線でテストしているのだが、Microsoftのほうは、かなり時間がかかった印象がある。それぞれのサーバーの負荷耐性が違う、あるいはMicrosoftは通信速度に制限をかけているという可能性もあるだろうか。
たまたま回線がすいていただけかも知れないので何とも言えないが、体感的には、高速回線の速度を初めて実感したような圧倒的な速さだったので・・・・約500MBのファイルで実験してみた。
アップロード、OneDriveで10分の1も進んでいないところで、遅れてアップロードを開始したGoogleドライブのほうがもう終了してしまった。Googleドライブのほうが10倍よりもっと速いということになる。
ダウンロードはそこまでの差はなく、Googleが20秒、OneDriveは90秒程度だった。
インターフェイスの使い勝手は、どっちも大差ないが、僅差でGoogleかなぁ・・・
というわけで、通信速度でGoogleドライブに軍配か。
ただ、合計がGB単位になるような大量のファイルのやりとりをするような用途では、決して使い勝手はよくはないなぁ。(そういう使い方してほしくないのかもしれませんが。)
セキュリティの問題はどうか。
クラウドストレージサービスでの情報流出事件を検索してみると
Dropboxでは
「ハッカーがDropboxに対し、700万人のログイン情報を盗んだとして、金銭を支払うよう脅迫」
「公開リンクのリファラから第三者が共有ファイルにアクセスできてしまう脆弱性が発見された」
などが出てきますね。Dropboxはメジャーなサービスなので色々と狙われやすいということはあるのでしょうね。
しかしなにより、クラウドサービスからの流出で印象的な事件がありましたよね。米国の人気女優やモデルなど著名人(ジェニファー・ローレンス、アリアナ・グランデ、ビクトリア・ジャスティス、ケイト・アプトンら100人前後の女性セレブ)のヌード写真がインターネットにリークされたと
いう・・・
『iCloud』にハッキングか?著名人の画像流出
「iCloud」にハッキング攻撃か、セレブのプライベート画像が多数流出
一度流出してしまった情報は二度とは消えません。誰も見るものが居ない、誰の興味も引かない情報ならばいずれ消えていくかも知れませんが、人気女優のヌード写真などは、スケベな野郎どもがいなくならない限り、永久に残ってしまうでしょうね。
こんなことがあると、やはり、ネット上にデータを置くということは、いつ流出するか分かりませんので、見られても困らないデータしか置けませんねぇ・・・
☆さらにもう一つ問題が。。。
『Google Drive』のファイルは誰のもの?
なるほど、Googleドライブに置いたファイルは、Google側が自由に使えるという規約になっているようですね。
Googleふざけんな、と思いますが、他のクラウドストレージサービスでも概ね同様の文言はあるようです。
なんかこれを入れておかないといけない事情でもあるのですかね???
いずれにしても、やっぱり、盗られて困るデータは置くな、という結論にしかならないですねぇ・・・
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