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【ギターとは全く違う】三線の構造的特徴【バンジョーに近い?】

三線とウクレレ(総合)
手に持って弾くタイプの弦楽器の構造は、広い意味ではだいたい同じような構造をしています

共鳴箱である箱状の胴体(ボディ)と、弦を張るネック部分があって、ネック上の弦を押さえる事で音程を変える。

そういう意味では三線も全く同じ構造をしていますね。
しかしながら、ギター経験者から見て衝撃をうけた点が2点、それは(1)ネックと胴の接合方法 (2)共鳴箱の共鳴板の構造 ですね。

ギターの場合、ボディとネックは強固に接着されています、またそのために極めて高い精度の加工・組立が要求されます。
しかし三線の場合は、ボディ(胴/チーガ)はドーナツ状の太い木枠でできており、穴が上下に開いていて、そこにネック(棹/ソー)を串刺しにするように差し込むだけとなっているのです。
このネックとボディ(ソーとチーガ)は固定されておりません。棹と胴が分離しないように働く力は弦の張力だけ・・・なので、弦を外した状態では、棹はスポット胴から抜けてしまいます。

この胴の穴は、私が持っている三線は安物ばかりだからか、結構アバウト(ユルユル)です。ゴム板を挟んで調整してあるものもありました。多分、高級な三線であれば棹と胴がセットで作られていて、ピッタリ精度で作られているんだろうとは思いますが。
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それから、共鳴箱の共鳴板にあたる部分───ギターではここが薄ければ薄いほどよく響く(大きな音が出る)ようになりますが、薄くしすぎると弦の張力に負けて変形してしまう(いわゆる「腹が出る」状態)という悩みの場所になるわけですが、この共鳴板が、三線では「蛇皮」(またはナイロンの布)になっています。

ただの分厚い木枠である胴と皮とは接着剤で接着されています。ただ貼るのではなく、非常に高い張力をかけた状態にして接着されます。指で軽く押したくらいではビクともしません。これで、ギターやバイオリンとは比較にならないくらい「薄い」共鳴板ができあがるわけですね。

もう一つ面白いのは、ギターではブリッジもまた強固に固定されていますが、三線の場合はこの皮の上に載せてあるだけです。(これはバイオリン等も同じ構造なので驚くと言うほどではありませんが。)

ギターやバイオリンよりかなり共鳴箱が小さい三線ですが、弾いてみると驚くほど大きな音が出る事に、最初はみんな驚くと思います。

ギターでは音量を稼ぐために共鳴箱を大きくしたり、バイオリン等では擦弦によって音を鳴らす事で大きな音量を稼いで居るのだと思いますが、非常に薄くて高テンションの皮製共鳴板のお陰で、それほど大きな共鳴箱にしなくても十分な音量が稼げるのですね。

(胡弓や二胡なども同じ構造のですが、擦弦によって大きな音が出るので、胴は非常に小さいものとなっていますね。)

逆に言えば、この皮を張らない事で、音の出ない究極のサイレント三線を作ることができそうです。

・・・やってる方が居らっしゃいますね
三線の事なら「黒木三線専門 大城三味線店」-ブログ
これだと、三線の構造が分かりやすいですね(^ー^)

三味線も、棹の長さや皮の種類など、細部に色々違いはありますが、構造的にはほぼ同じと思って良いようです。

あまり詳しくないのですが、画像を見ていると、ギター属?の中でもバンジョーはどちらかと言うと三線の構造に近いように見えますね。(バンジョーの画像検索)

バンジョーも胴にネックを突き刺す構造で、皮張りの上に浮動ブリッジを載せる形。
ただ、近代的なドラムのように皮の張力をネジで調整できるようになっているように見えます。なるほど!

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