高級品は違うのでしょうが、安モノだとかなり粗いものがある印象。。。
両面から半分ずつ皮を貼りますので、当然、胴の側面の真ん中に継ぎ目ができます。そして、銅の表面・裏面は皴など寄らないようにピッチリ貼ってありますが、その分、側面に皴寄せがたくさん行く方式。
おそらく、蛇の皮はそれほど伸縮性がないので、そうせざるをえないのだろうと推測していますが・・・
三味線の場合は、さすが、側面も完璧にシワひとつなく、美しく仕上げられていますね。
(ただし、お値段も三味線は三線よりお高めと言う印象ですが・・・)
三線の場合は、胴の側面の仕上がりが多少汚くてもあまり気にしないようです。
何故かと言うと、三線の場合は「胴巻き」というものを巻くので、隠れて見えなくなってしまうからですね(笑) ⇒ 胴巻きの画像検索
⇒ AMAZONで胴巻きを見てみる
三線の胴は側面に継ぎ目や皴が見えている
胴巻きを巻いて側面は見えなくなる
※胴巻きは紐で上部を結んで留めてあります。上から見ると若干、継ぎ目や皴が見える部分が残りますが、ほとんど見えないし気になりませんね。
この方式を知った時、これは素晴らしいアイデアだと思いました!(^o^;)
胴と棹が差し込み式なのに匹敵するアイデアですね!
見た目もお洒落になりますし、作りが多少アバウトでも誤魔化せます(笑)
余談ですが、三線の胴を「チーガ」と呼ぶようです。そして、胴巻きを「チーガー」というようです・・・(ティーガーかも?)
なんでそんな似た名前なんだ・・・???(^^;)
あ、「胴」と「胴巻き」みたいな感じなのかな・・・? -----
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ブリッジは非固定、テイルピースも紐で縛ってあるだけ、フレットレスで、胴にネックが差し込まれているだけ。糸巻きも円錐状に削った棒・・・
こういう言い方をすると失礼かも知れませんが、三線属(という言い方があるのか知りませんが)は、各部が、アバウトに作られていても組立時に調整できるようなアイデアで構成されています。
ギターのように超高精度を要求されない。
これは、素晴らしいことだと思うのです。
だって、いつでも、どのような時代・状況でも、簡単に楽器が作れてしまうのですから。
実際、沖縄では戦後の荒んだ時代でも、米軍の捨てた空き缶を使って三線を作って唄ったていたというのは、有名な話ですね。
⇒ カンカラ三線
このような構造であれば、いつでもどこでも、ボロい材料で楽器が作れてしまう
これなど、かなり雑な作りではありますが、似たような構造でしょうね
しかし、素晴らしい演奏と唄ですね
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※フレットガット仕様になっているようです。(ネックに紐を縛り付けてフレット代わりにしている)
何十万・何百万もする高価な楽器がないと音楽ができない、と言うのでは悲しいですよね
人生を全て捧げるような修練も必要とせず、いつでもどこでも、安く、気軽に楽しめる、音楽にはそういう側面もあると思うのです。。。
手近にある材料で楽器を作るのも楽しいものですね
このようなサイトを作られている方もあって、とても参考にさせて頂いてます(^^)
⇒ 手作り楽器でワオ
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