スパコンが8億年かかる計算を1秒で解く国産チップの驚異的潜在力
富士通の異才研究者がそのチップを作ったとき、誰もその潜在力を理解していなかった。2016年に試作品ができたそのチップの名は「デジタルアニーラ」。スーパーコンピューターを凌駕する処理能力を持つ量子コンピューターの動作原理を、既存技術のデジタル回路で実現したものだった…
富士通の異才研究者がそのチップを作ったとき、誰もその潜在力を理解していなかった。2016年に試作品ができたそのチップの名は「デジタルアニーラ」。スーパーコンピューターを凌駕する処理能力を持つ量子コンピューターの動作原理を、既存技術のデジタル回路で実現したものだった…
diamond.jp
量子コンピューターの原理を既存のデジタル回路の中で再現したという新チップ、なんと
スーパーコンピューターが8億年かかる計算を1秒で解く能力がある
8億年が1秒というのは、ちょっとにわかに信じられないのですが・・・
このチップが本当にそれほどの能力があるのであれば、しばらく停滞していたコンピューターの世界でブレークスルーとなるかも知れませんね。
いよいよ、人間のように思考するコンピュータが現実になるかも知れない。
現在のコンピューターは64ビットが主流だが、人間の脳と同じ処理をさせようとすると、256ビットくらいの能力が必要になる、という話を昔聞いたことがあるが、この新チップ(の能力が本物)なら、思考するコンピューター=AIが、本当に実現するかも知れませんね。
やがて、人間を脅かす、超人的な能力を持ったロボットが現れたり、人間の社会がロボット(AI)に支配されるなどというSFの世界で描かれていた問題が、現実になるかも知れない・・・
このようなツイートを発見
セックスロボットの問題は今後の技術革新によって確実により複雑で倫理的な問題のフェーズに突入することは不可避ですよね。
— Half Moon st./半月通り (@halfmoonst) 2018年10月24日
ロボットだから残虐プレーが許されるのか、殺すのはありか、子供のサイズでもいいのか。
例えば一足先に、VRの世界では「人を殺すVR」を規制する動きが出てきているようですし
これから先どんどんリアルなロボットになっていくことは確実で、そう遠くないうちにAIが搭載され、話が出来るようになり、表情筋が装備され、最終的には限りなく人間の子供に近い『何か』になっていく。
— Half Moon st./半月通り (@halfmoonst) 2018年10月24日
その時、我々社会はその存在をどう扱うべきなのか。ロボットならどんなふうに扱ってもいいのか。
実は、人間そっくりなロボットを作って、それを虐待することを娯楽として提供する施設が存在する世界、というコンセプトのSF作品は、かなり古い時代から何度も作られてたりします。 例えばこれ 他にもいくつか思い浮かぶ作品はあるのですが、タイトルが思い出せない。思い出したら追記します。 単純に、フランケンシュタイン・コンプレックスを描いたものだけでなく、色々な切り口で、無数に作られていますね。 虐待の記憶を毎回消去して、次の客の相手をさせる娼婦アンドロイドが、記憶を取り戻して狂っていく、なんていう話もあったような。 子供の居ない人間が、代わりに、人間そっくりの子供を育てるとか。 人間がロボットに間違われるとか、ロボットが自分は人間だと思って生きていた、なんていう話も考えられます。 生きている人間より、ロボットと生活することで満足してしまう人間が出てくることも当然予想されますね。 ブレードランナーも、人間に代わってレプリカントに過酷な労働をさせる世界の話で、自分を人間だと思いこんでいたレプリカントが登場する話でしたね。 人間そっくりの姿をしていて、人間と同じように自立思考する、人間ではない「何か」 その扱いをどうするのか? ロボットはしょせん道具なのだから、人権など無い、と考えるのが普通だと思いますが、人間そっくりの姿をし、人間と同じように反応されると、人間は戸惑うはず・・・ 人権とは何か?という事を、改めて考え直さざるを得ないわけです。 アシモフの「私はロボット」は、人間そっくりに進化したロボットが、寿命を手に入れる事で人権を獲得する話でしたね。 人工臓器が発達し、身体を人工的なパーツに置き換えていく事も、当然研究が進んでいくわけで。 病気や事故で、身体のパーツを人工物に置き換えていく人はますます増えていくはず。そうなったとき、外見も、中身もまったく同じように見えるが、「人間」と「人間でないもの」の識別は、生身の脳を持っているか、チップが内蔵されているか、という違いだけになるかも知れない・・・ 長谷川裕一の「マップス」と言うSFマンガでは、人工的に作られた生命体(ビメイダー)と自然発生人(ナチュラリアン)と呼んで区別していましたね。 何にせよ、とても難しい時代に突入する事となりそうです。 とは言え、私が生きている間に、人間と区別がつかないアンドロイドのようなものは、さすがに普及することは無いと思いますが・・・(^^;)
ふと、妄想したことがあります。
遠い、遠い未来の地球。 (あるいは、宇宙の彼方の、地球によく似たどこかの惑星かも知れない。) 地球の表面には相変わらず文明があり、たくさんの人間達が生活していた。 しかし、別の星から来た宇宙人が調べたところ、地球の表面から生命反応が検出されない。 実は、人間はとうの昔に滅びており、人間が作った、人間そっくりの姿形をして、人間の脳とまったく同じように自立して思考できるAIを搭載したロボット達が、文明を作り、発展させていた・・・ つまり、地球の上には、人間の世界があるように見えるが、生命を持った人間の居ない、ロボットだけの死の星となっていたのだった・・・
なんて未来が来る可能性も、ないとは言い切れないわけですね(^^;)
個人的には、このチップを搭載したパソコンが発売されないかなぁ、などと期待(^^)
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