2018年4月27日 GIMP が 2.8 から 2.10 へバージョンアップが発表されました。 リリースノート(英語) 違いは
- 画像処理のほぼ完全なGEGLへの移植
- カラー管理がコア機能に
- 多数のツールの改良
- GEGLに移植された全てのフィルタのオンキャンバスプレビュー
- キャンバスの回転、反転、対照ペイント、MyPaintブラシサポートなどによるデジタルペインティングの改良
- 新しい画像フォーマットのサポート(OpenEXR, RGBE, WebP, HGT)や、既存フォーマットのサポートの改良
- Exif、XMP、IPTC、DICOMのメタデータ表示と編集
- 基礎的なHiDPIサポート
- 新テーマの追加
とのことだそうです。(https://www.softantenna.com/wp/software/gimp-2-10-0-released/) 使ってみて、最初に気がついたのは、縮小時の補間方法のアルゴリズムが変わっていること。 以前の 2.8 は「 Lanczos3 」でしたが、2.10 では「 NoHalo 」「 LoHalo 」の二種類に。 「 NoHalo 」「 LoHalo 」の二種類の違いについて調べてみましたが、どうもあまりはっきりしません。 Halo は Nicolas Robidoux という人が作ったフィルターで、補間方法の一種のようです。 補間(interpolation)とは「挿入・改ざん・改変・補間(内挿)」というような意味だと出ますが、この場合は最後の数学的意味あいで使われる「補間」で使われているのですね(そのまま、当たり前ですね。)
Wikipediaより 内挿(ないそう、英: interpolation、補間とも言う)とは、ある既知の数値データ列を基にして、そのデータ列の各区間の範囲内を埋める数値を求めること、またはそのような関数を与えること。またその手法を内挿法(補間法)という。内挿するためには、各区間の範囲内で成り立つと期待される関数と境界での振舞い(境界条件)を決めることが必要である。
これでもイマイチよく分かりませんが、すでにある数値と数値の "間の数値" をどうやって決めるか?ということですかね。 Nicolas Robidoux のコメントを訳してみると 「ハローを最小限に抑えたい場合は、明らかにNoHaloが最適です。」 「あなたが画像を縮小しているならば、LoHaloは一般的に良いです。」 「画像を高解像度を保ったまま「拡大」「回転」または「透過」させる場合、一般的に NoHalo をお勧めします。 「ただし、画像の内容によって変わります。たとえば、画像にテキストまたはテキストのようなオブジェクトが含まれているか、またはごく一部の色が異なっている場合は、私は「 LoHalo 」に切り替えます。非常にノイズが多い画像(WEBで拾った画像等)でも同様です。」 「極めてノイズが少ない場合や微妙な肌の質感を保ちたい場合は、"NoHalo" を試します。」 「実際、縮小の場合でもLoHaloを試してみて、色がうまく保存されていない事が分かった場合は、すぐに "NoHalo" に切り替えます。」 「いずれにせよ、これらの推奨設定は、完全ではありません。たとえば透明度やさまざまな色空間にどのように対処するのが最善かということは、これからの研究課題です。」 分かりやすく一言で言うと
拡大や回転・透過、または元画像が高解像度で質感を保ちたい場合は NoHalo 縮小の場合は LoHalo ただし、 LoHalo でも色がおかしくなるなら NoHalo に切り替える。
という感じでしょうか。 No はなし、Lo は低だとしたら、High もあるんですかね・・・?(^^;) ハローって多分、日本語で言う「光輪」のことなんだろうと思います。 ⇒ 虹色の光の輪「ハロ」出現! 色を処理するにあたって、そんな形で周囲に影響を与えるような効果なんでしょうかね? なんとなく、「 Lanczos3 」も復活させて欲しい気もしますが、権利関係とか開発終了とかなんかで無理なんでしょうか、よく分かりませんが。。。
コチラの方が補間方法ごとの画像の結果比較記事を書いておられます。 結果は・・・微妙ということですが、僅かに、「 Lanczos3 」が良かった印象も? ⇒ ShiroYuki_Mot の ひとりごと
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