中学生の時、クラス対抗の合唱コンクールなるものがありまして。全学年全クラスが競うものでしたが、学内だけのイベントで、特に優勝したからと言って地区予選に参加するとかそういう事はなかったと思いますが。 そこで、出る声の高さごとに、ソプラノ・アルト・テノール・バスとパートに別れるのですが、指揮者というポジションがあったんですが、あやうく指揮者に選ばれそうになってしまいまして。 必死で拒否し、クラスでも目立ちたがり屋と思しき生徒を強力に推薦して回避に成功しましたが(笑) 指揮者、やらなくてよかったと思いましたね。 歌うのは好きでしたから、しかし、指揮者は歌う事はできないわけです。 しかも、中学生のレベルですから、誰も指揮者なんか見てない、指揮に従うわけないわけです。 ピアノの経験者の男の子が伴奏に選ばれて弾くわけですが(経験者が居なかったクラスはどうしたんだろう、記憶にありませんが・・・)、結局、生徒たちはその伴奏に合わせて歌うだけで、指揮者はタダの飾り、伴奏とみなの歌に指揮者が合わせて手を振っているだけという状態でした。 伴奏の子すら指揮者を見ておらず、自分のタイミングで曲を開始する・・・見ていて指揮者はちょっとかわいそうなくらいでしたが、目立ちたがり屋の子は目立てて満足気だったので、それはそれで良かったのかも知れませんが・・・
さて、本題、指揮者って、必要ないんじゃないの?という疑問。 プロのオーケストラなどは、指揮者の一挙手一投足に敏感に反応して、指揮者がタクトを構えた瞬間、奏者全員が緊張感を持って楽器を構える・・・などと言いますが、それは超一流の指揮者と奏者の話、実際には、ヘボ指揮者とヘボ奏者では、識者なんか見てないということも多いなんて話もあるようですが(笑)
しかし、「のだめカンタービレ」のおかげで、指揮者がオーケストラを作り上げていくというのが理解できましたが(笑)
ドラマの中で千秋は苦労しながらオーケストラをまとめ上げて行くわけですが、しかし、本当に実力のある指揮者であれば、たった一度だけ振ってもらっただけで、違いが分かるんだそうです。 知り合いでオーケストラに参加していた事があるという人に聞いた話。 世界的に有名なとある指揮者に、一度だけ指揮してもらった事があるんだそうです。 外国人で、言葉も通じないのですが、身振り手振りで的確に指示を出し、奏者のほうも超一流というわけではなかったそうですが、指揮者が何をやりたいのか、何を求められているのかがはっきり伝わってきて、どんどん演奏が乗って、盛り上がっていくのだとか。 最後には、指揮者はタクトを振るのも止めて、気持ちよさそうに鼻歌を歌いながら身体を揺すっているだけになってしまいましたが、これまでにない最高の演奏になったそうです。 たった一度だけでこれなのだから、常任で指揮されたら、そりゃぁ凄いことになるのでしょうね。 指揮者がオーケストラを作っている、指揮者の作品なんだということがよく分かるエピソードですね・・・
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