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LED電球の配光角と全光束

科学・技術・文化・教育
前回のLED電球の記事の(1)、日立のLDA7L-G-E17/Sを買ってみた。

先がやや尖った形状、この中に光を広範囲に拡散させる仕組みが入ってるのかな?
HITACHI_LDA7L.jpg

数字上は510lmと最も高い全光束値に期待大。
さっそく点けてみたら確かにやや明るい感じはする。
電球色でもやや白っぽい感じかも?(でもNECのほど白っぽくはない、言われなければ分からないくらいの自然な感じ。)


しかし、トイレの電球と変えてみたら、思ったほど明るく感じない・・・・(?)
数値上は劣るPanasonicのLDA6LHE17(右)のほうがやや明るく感じる。
P17.jpg


今度はダイニングテーブルの上の吊り下げ式の照明と変えてみた.
dn1.jpg
今度は日立のはかなり良い感じ。パナソニックのだと眩しすぎる感じになってしまう。
配向の具合を比較してみると、日立のはかなり上方に光が届いていて、直下の光量も必要十分なので、自然な感じになるようだ。

何種類か試してみたが、下方向にしか光が行かないタイプのLED電球だと、壁の上方と天井が暗く、テーブルの上だけ明るくなり、コントラストが大きくなってしまう。上方にも光が届くほうがやっぱりダイニングでは落ち着く。
安さ一番!のNECのLDA5L-H-E17(4.5w・410lm・配光角120 °)だとダイニングでは二個必要な感じだったが、日立だとひとつでも十分。と言う事で、ダイニングでは日立のが採用になった。


☆全光束値の高さで日立に飛びついてしまったが、全光束(lm ルーメン)というのは全部の方向の光の強さの合計だそうだから、同じ値なら配光角が広くなるほどピンポイントの明るさは弱くなるという事ですわな・・・。

ちょっと比較してみようと思ったが、意外と各社、配光角のデータをあまり謳ってない。
東芝のLED電球の記事で、従来のLEDが120度、高配向型の新型が270度というのがあったのでそれを基準にしてみる。

こちらのサイトで"欠けた球体"の表面積を計算してくれるので利用させてもらった。
LEDMSK.gif


光源が球体で同じ直径だとして、直径30mmで120度だと表面積が707m^2、270度だと2322m^2になるので、比率は約 1:3.3 になる。この考え方で言うと、120度のLEDが400lmだった時、同じ明るさを270度で実現するためには1320lmもの全光束値が必要になる計算になってしまう。

実際には今は120度より高配光のタイプが多いようなので、3.3倍までは必要ないとは思うが。
(※ちなみに180度と270度の球状表面積を比較すると約1.64倍)

それと、高配光角を謳っているタイプというのは、中に反射板やプリズムを入れている構造のようで、後方へ飛ばす光の量を調整して直下の光量のほうが強めになるようには設計されていると思われるので、実際にはそれほど極端な光量はなくとも自然に見えるようにはできているのだろう。

ただ、電球とまったく同じように全方向に完全な明るさを求めてしまうと、LED光源はやっぱり弱いのか。
全光束値の高いLED電球は、それなりに消費電力も上がっていくので、「60Wが5Wに!」とは行かないようで・・・白熱球と完全に同じ明るさを求めようとすると、「60Wが20Wに」くらいが妥協点なのかも?

あるいは、必要な場所だけスポットライト的に照らし、部屋の隅や天井は暗くても気にしないと割り切るか
(そもそも日本の室内というのは、外国に比べると明るすぎるようではあるが・・・)
やたら明るい指向性の高い20WのLED電球を1個使うより、消費電力の低い暗いタイプを複数個、多方向に配置するのがよいのかも。

コメント

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。