冬真っ盛り(そんな表現ありましたっけ?笑) トイレの中があまりに寒くて、ヒーターが欲しくなりました。 とりあえず、洗面所に置いてあった小さなファンヒーターを持ち込んだのですが、今度は洗面所が寒い。 ヒーターをいちいち移動させるのが面倒なので、トイレ用(または洗面所用)にヒーターを追加発注しようと思いまして。 あまりの温度差に、ヒートショックで心臓麻痺とか洒落にならないですからね・・・
ネット通販で検索してみると、小型のセラミックファンヒーターが安価でたくさん売られています。 しかし、レビューを見ると、3000円以下の安価なモノはどれもなんか怪しい・・・ 高評価のコメントは日本語が怪しいのもありますし、全体的に(他の製品に比べて)☆ひとつの率が高すぎる。 ────聞いたことないメーカーばかりですが、どうやら全部メイドインチャイナのようですね。 悪い評価を見ると、「すぐ壊れた」「熱で溶けてしまった」などの言葉が並びます。 壊れるのも嫌ですが、溶けたというのが意外と多い・・・(ーーメ) 火災は怖いので、やはり、国産のものを買うことに。
しかし、国産のセラミックファンヒーターって、あまり品揃えがよくないですね・・・特に、小型のモノは少ない。 そもそも、セラミックファンヒーターがもう流行らない時代ですかね? オススメにはやたらカーボンヒーターが出てくる…
ファンヒーターは諦めて、電熱線タイプのヒーターでもいいかと見てみたのですが・・・ ハロゲン?カーボン? カーボンとグラファイトって何が違うの? さらにシーズヒーターなんてのもあるとか。 何を買えばよいのか違いがよく分からないので調べてみました (いまさら感はありますが・笑)
電気を使った暖房器具は、熱を発生する「ヒーター」が違うわけですね。 大きく分けて、 電気ストーブ セラミックヒーター ハロゲンヒーター カーボンヒーター シーズヒーター という感じに分けられるようで。 (※グラファイトヒーターはカーボンヒーターの一種) 多分、上記リストは登場の年代順でもあるような気がしますね。 (ハロゲンとセラミックはどちらが先なのかちょっと分かりませんが、どちらも登場は意外と古そうです。)
■電気ストープ
まず、昔「電気ストープ」と言われていたもの。 むかしよく見た、オレンジ色に光るヤツですね。 これは、ニクロム線を入れたガラス管が発熱体になっているので、正しくは「ニクロムヒーター」とでも言うべきかと思いますが。 構造がシンプルなので安価に作れるとか。 現在はカーボンヒーターの台頭であまり見なくなりましたね。
■セラミックファンヒーター
次は「セラミックファンヒーター」 発熱体は電気を流す事で発熱する特殊なセラミックで、放熱板(アルミ製のフィン)をつけて、ファンで風を当てて放熱させる構造。 ※セラミックヒーターというのは、温度が上がると電気抵抗が増す特性があるのだそうで。一定以上温度が上がると電気が流れなくなっていき、温度上昇が自動的に制御されるので、温度センサーと電圧制御の機構がなくて済むので安全性が高く安価で作れるということのようです。 ⇒ 日立家電お客さまサポート「セラミックヒーターはどんなヒーターですか?」 ⇒ セラミックヒータ - 日本特殊陶業(PDF)
■ハロゲンヒーター
発熱体にハロゲンランプを使ったもの。 ハロゲンランプは電力の85%を赤外線に変換できる、非常に効率の高い熱源なのだとか。 ただし、含まれる赤外線は近赤外線の成分のほうが多く、遠赤外線にくらべると人体を暖める効果が弱い(※)ので、人間用の暖房器具としてはいまひとつ「暖かくない」のだとか。
※遠赤外線は「内部に浸透する」と言われますが、これはどうやら誤解のようです。 色々興味深い事が分かったので、コレに関しては別記事で書く事にします。
最近では人間用の暖房器具としては、あまり見なくなってきたようです。(工業用には需要がある?)
■カーボンヒーター
「カーボンヒーター」は現在の主流となりつつあるようです、消費電力が電気ストープやハロゲンの半分で、遠赤外線が多く暖かいのですから当然ですね。 上述の電気ヒーターと構造はよく似ていますが、発熱体がニクロム線の代わりに「炭素繊維」になっていて、ガラス管の中に「不活性ガス」とともに封入してあるそうです。 炭素発熱体のおかげで遠赤外線がハロゲンヒーターの2倍、しかし消費電力はハロゲンの半分で済むとか。 また、すぐに暖かくなる特徴もあります。
■グラファイトヒーター
「グラファイトヒーター」もカーボンヒーターの一種で、発熱体が「炭素繊維」から「黒鉛」(グラファイト)に変更されたもの。 カーボンヒーターよりもさらに立ち上がりが早く、遠赤外線も多い。 しかし、カーボンヒーターよりも価格が高価
■シーズヒーター
「シーズ」とは「鞘」(Sheath)の事だそうで、発熱体がガラスではなく金属の筒(鞘)に入ってるためそう呼ばれるようです。 発熱体はニクロム線で、金属製(ステンレス・インコネル・チタン・アルミ等)の筒の中に絶縁体の粉(酸化マグネシウム)とともに収められている構造 ・・・ん? ニクロム線? それって、昔の電気ストーブと一緒じゃ? ガラス管が金属管に変わったのと、絶縁体が詰められている点が違うだけですね。 特徴は「壊れにくく長寿命」 金属の筒なので、ガラスと違って割れにくいですし、絶縁体で覆われているため、触っても感電しません。 安全性と頑丈さが売りなのですね。(非常に熱くなるので触ると火傷しますが) また筒が丈夫であるだけでなく、ニクロム線が空気に触れていないので、長持ちするのだとか。 ガラス管と違って様々な形に曲げる事も容易なのだそうで。 あ、これもそうなんですね。
遠赤外線の放出量はここに挙げられている暖房器具の中では最高レベルだそうです。 しかし、昔の電気ストープは遠赤外線は多くはなかったようなのですが・・・ つまり、封入された絶縁体によって遠赤外線が多く出ている? 検索するとそのような記述は見つからず。。。 単純にニクロム線が遠赤外線を出していると言う事なのでしょうか??? ⇒それも違って、どうやら、金属管をセラミックコーティングしてあり、それが熱せられる事で遠赤外線が出るようですね。 (筒が遠赤外線を発するセラミック層で黒くコーティングされているため、電源を入れても発熱体が赤く光っている様子が見えないわけですね。) コロナ「コアヒート」
※セラミックコーティングがないシーズヒーターもあるようです・・・(?。?) ではやはり、ニクロム線から直接出ているのか・・・? しつこく検索してみて分かってきたのですが、セラミック以外にも金属も遠赤外線が出るようです。 例えばステンレス自体の遠赤外線は多くないそうですが、表面に酸化皮膜が形成される(ステンレスが錆びない理由ですね)と、その被膜が熱せられた時に遠赤外線が大量に出る、ということのようです。 遠赤外線には誤解もあるようですが、長くなるので別記事に分けることにします。
シーズヒーターは、鞘とコーティングの材質等の違いで、各社工夫しているということですね。 シーズヒーターの欠点は、暖まるのに時間がかかること。 暖かさを感じるまでに最低でも一分、完全に暖かくなるまでには4~5分? オンオフ/強弱切替による応答が遅いので、洗面所など、すぐに温まって欲しい(また短時間でオフにする)ような場所では、カーボンヒーター(グラファイトヒーター)のほうが良いようです。
価格・ランニングコストや特徴を考えた時、現在は、総合的にみて「カーボンヒーター」がおすすめと言う事になるようですね。 ただ、カーボンヒーターやシーズヒーターなど、ファンがついてないタイプの遠赤外線照射型の暖房器具は、基本的には部屋全体を温めるのには向かないと言う事はあるようです。 (扇風機やサーキュレーター併用すれば行けるような気もしますが、冬場に扇風機もいまひとつ、イメージが湧きませんね・笑) 昔の電気ストーブやハロゲンヒーターよりは効率が良いとは言え、やはり、暖房費としては、やはりエアコンが一番安上がりになるようです。 遠赤外線のヒーターは、エアコンで温めきれないケースで暖をとるという利用の仕方になるでしょうか。 密閉度が低く、隙間風があるような状況で有効? 広い部屋で、部屋全体を温めるのが非効率なケースで、人がいる場所だけ温めるような使い方には向いているかも知れませんね。
\ | 電気ストーブ | セラミック ヒーター | ハロゲンヒーター | カーボン ヒーター | グラファイトヒーター | シーズ ヒーター |
---|---|---|---|---|---|---|
発熱体 | ニクロム線 in ガラス管 | セラミック in 放熱板 | ハロゲンランプ | カーボン(炭素繊維) in ガラス管(不活性ガス封入) | グラファイト (黒鉛) in ガラス管(不活性ガス封入) | ニクロム線 in ステンレス管 (絶縁体封入) |
遠赤外線 放出量 | ★ | ★ | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ |
消費電力 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★ | ★★ |
起動早さ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★ | ★★★ | ★ |
強度 | 弱 | 強 | 弱 | 弱 | 弱 | 強 |
その他 | ウルサイ、乾燥する ドライヤーみたい | 近赤外線が多く、人体向きでない | 現在の主流 | 立ち上がりが一番早く炭素繊維のヒーターより遠赤外線も多いが、やや高価 | 暖まるまで1~5分かかる 壊れにくく長持ち やや高価 |
で、結局どうしたかというと・・・ これを買いました。
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「KOIZUMIのシーズヒーターKSS-0881が気に入って複数台購入した」と書いて居た人がいて、ちょうどそのKSS-0881を見ていたところだったので、もうこれでいいかと(笑) シーズヒーターなので立ち上がりは遅いですが、無段階調整で、温まったら弱にしておけばいい感じ。 あ、これはリビング用です。 トイレ用にはセラミックファンヒーターを買いました。
パナソニック セラミックファンヒーター コンパクト ホワイト DS-FN1200-W 新品価格 |
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