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スケープゴートが当たり前なのが現実?現代の消極的ネットリテラシーとは?

PC/ネット生き方・人生・人間関係時事・話題
何気なく書いたSNSの投稿だった。

単なる予想、想像でしかない内容だったが

善意の助言・提言のつもりだった。

それが、予想外にバズって。

その後、間違いを指摘され、デマ扱いされ。

悪質なデマを流したとバッシングされ、個人情報を特定され、拡散された。

「予想に過ぎないので本当にそうなるかは分からない」ってちゃんと書いてたのに。。。
↑これ、現代では誰でも起こりうる事なんじゃないかと思いますが。

「自分の発言には責任を持て!」
「それだけの責任と覚悟を背負ってSNSをやれ!」
「デマを流すのは許されない、逮捕されるべき」

SNSでの気軽な発言も、そこまでの覚悟と責任を要求されるとなると、なんだか厳しすぎる気も、ちょっぴりしてしまいますが。

政府や自治体、メーカーや会社の公式アカウントではない、一般私人の個人アカウントのつぶやきに、そこまでの責任を問うというのも厳しすぎるというか、真に受けすぎな気が。。。

確かに、インターネットは全世界生中継公開されているようなものだから、言動には注意せよというのは、私も時折訴えてきたことではありますが。

「ネットの掲示板の書き込みなんて便所の落書きみたいなもの」という表現がありますが、その便所の壁は、全世界生中継公開されているというわけですよね。

ただ、その便所の落書きにデマが書かれていたとして。それをもって、世にデマを撒き散らした極悪人とまで言われるのは、真に受けるほうにも問題がある気もするのですよね。

全世界公開生中継されていても、しょせんは「便所の落書き」に過ぎないわけですから。

SNSは掲示板とは違う、という位置づけの問題はあるかも知れませんが。

フォロワーも少ないような弱小アカウントであれば、皆、そこまでの意識と覚悟で呟いているわけではないような気がするのですよね。

覚悟がないなら(SNSで)迂闊な発言はしないほうがよい?

それが現代のSNSリテラシーということか・・・

誰か一人の1ツイートとかで右往左往して簡単にパニックに陥る集団(国民)では、怖いですね。

上記は、「トイレットペーパーは中国製なので、コロナウイルスの問題の影響で、在庫がなくなる」というデマが流れた件の感想です。

デマを流した張本人とされる人物のツイートが晒され、さらに個人情報がネットに拡散されるという事態になりました。

(※個人情報は、そもそも本人が自分でネットに公開していたものなので、特殊な方法で探り出したという話ではなかったようですが。)

転売目的でデマを流したのではないかという人もいますが、この人物に悪意があったかどうか、転売目的だったのかどうか、私は知りません、もちろんその可能性もあるでしょう。

ただ、おそらく、このやり玉に上げられている人物は、最初に噂を流した発信元、噂を流した張本人、というわけではないと思われます。

この人物のツイート以前にも、別の複数のアカウントから同様のツイートはあったようですし、何よりツイートから情報拡散→店に客が殺到パニックまでの時間が短すぎますので。

ネットに情報が拡散したこと、さらに店に客が殺到したことは、それぞれ別の理由(マスコミが煽ったため等)との指摘もあります。

SNSでこの件についてのコメントを眺めていると、1~2割は、「件の人物が大元の張本人ではない」「デマに乗せられたほうも悪い」というような冷静な意見も見受けられますが。

「許せない」
「(晒され批判されるのは)自業自得」
「逮捕されるべき」

というようなヒステリックな意見が非常に多い。。。

どうも、デマに騙され踊らされた人が、「自分は悪くない」という事にするために、誰かに責任転嫁している、という側面もあるのかも知れませんね。。。

この人物が最初の発信源ではなく、他に発信源はあったが

「この人物が一番目立って晒しやすかったのだから仕方がない。」

というような意見もありました。

『気の毒ではあるし、自分はそうはなりたくないが、騒動を収束させるために、彼にはスケープゴートになってもらうしかない。恐ろしいが、今の日本人はその程度なのかもしれない。』

と。。。

なるほど。。。

確かに、世の中の物事は、すべて自然になるようになっている。

「こうあるべき」とあるがままの状態に異を唱えたところで仕方がない。

デマに簡単に踊らされない国民であるほうが良いでしょうが、そうではない現実があるというのなら…

スケープゴートは常に必ず必要で、避けられないのが人間社会であるなら…

自分がスケープゴートにされないように気をつけるのが現代のネットリテラシーということかも知れませんね。

なんか

「イジメがあるのは自然なこと。イジメをなくそうとするよりも、イジメの標的にならないように気をつける事が大切」

みたいな話ですが。。。

スケープゴートを許容する社会は怖いですね。。。

あおり運転の同乗者として無関係の女性が晒されてしまった事件がありましたが
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082301010&g=soc
この女性もスケープゴートだから諦めろ、安易に情報拡散した人は悪くない?

正されるべきは、確たる証拠もなしに情報を拡散した人、明らかなデマに簡単に騙された人ではないのか?

詐欺被害にあったというとき。詐欺師は確かに悪いですが、明らかに詐欺だと分かるような話に簡単に乗ってしまう方にも一定の責任はあると言われますよね。

確たる証拠もなしに誰かを犯人に仕立て上げ、リンチに掛け、処刑する。
スケープゴートだから仕方ない。

なんだか、昔の田舎の村社会にありそうな話ですね。。。

そんな事が当たり前の国であるなら、先進国だなんて言えないような気がします。。。

デマに右往左往し、スケープゴートも当たり前、という事実を弁えて、消極的な方向での、現代におけるネットリテラシーを改めて考えてみると

例えば「Twitterは使うな」というのもあるかもしれないなと思いました(笑)

Twitterは、投稿できる文字数に制限があり、文章を無理やり短くすることで、言いたいことがちゃんと書けない、伝わらない傾向があるように思います。

続けてツイートする事で文章を追記していく事はできますが、それがちゃんと続けて表示される仕様になっていない事もあり、ちゃんと読んでもらえない傾向が強いです。

また、ツイートはあとで修正ができない仕様になっている。失言があっても、消すことはできますが、一切修正が効かないわけです。

トイレットペーパーの件の人物も、「単なる想像で、本当にそうなるかは分からない」と追記していたそうなのですが。

最初のツイートだけが拡散され、追記は読まれなかったのだろうと思います。

最初のツイートに一緒にそう書いてあれば誤解されなかったと思いますが、字数制限があって、なかなか難しいわけです。。。

そうなると、特に初心者には、Twitterは危険度が高いということになるかも知れないなと思いました。

それから「ネットは実名でやるな」これもネットリテラシーかも知れませんね。

件の人物は、自分で実名から電話番号まで公開していたので。

自分で公開している情報だったわけですから、拡散されても、拡散した人にそこまで罪は問えないわけですね。

逆に言えば、ネットを使う上で、トラブルを避けるためには、個人情報は書かない、というのが自衛策となってしまうわけですね。

実は、ネットは匿名でやるべきか、実名でやるべきかは、昔から議論が分かれるところですが。

実名でやっている人は、それなりの覚悟の上で、責任をもってやっているのだろうと思います。

しかし、誰でも間違いはあります。時に、勘違いで間違った情報発信をしてしまうかも知れません。

それを「コイツがデマの張本人だ!」とネット大量拡散され。大バッシングを受け、家族や仕事関係まで影響を及ぼす、なんてことがないとは言えないわけで。

晒された人より前に、同じ事を発信していた人達もいましたが、別の人が叩かれている影でそっと投稿を削除し逃亡。そして「アイツ悪い、アイツのせいだ!」と責任転嫁の煽り活動を始める、なんてことすらもあるかも?(笑)

怖いですね。。。

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