「ピンキリ」という言葉がある。
「ピンからキリまで」の略、小さいものから大きいものまで各種色々あります、と言うような意味だと思う。
このピンとキリ、自分的にはてっきり、ピンは押しピン(つまり画鋲)で、キリは錐の事だと思っていた。
細い針から太い錐まであります、と、言うような・・・?
それにしては太さの落差が小さいような?
で、検索してみたら・・・
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語源的には、ピンはポルトガル語の「点」と言う言葉(点数という言葉?)から転じてサイコロの1、キリは大正カルタの12枚目(最後の札)をキリと呼んだから、と言う解説が出てくる。(諸説あり)
つまり、1~12まで、と言うような意味か。
まぁ「各種色々ある」という意味ならそれでいいわけだけど、「最上から最低まで」という意味だと解説が出て来る。
それ自体に自分的には若干の違和感を感じるのだけれど、じゃぁどっちが上でどっちが下か?という問題に。
最初は12が最上、1が最低ランクと言うような意味だったようで。
これは、ゲームの点数制が語源だった事を考えると、1点より12点の方が良いというのは理解しやすい。
しかし、その後、江戸時代移行は1が最上で12が最低ランク、と言う意味になったとある。
ところが、なぜそうなったのかについてちゃんとした解説はないようで。
でも「ランク付け」として考えた場合、1級品が最上で、数字が増えるほどランクが下がるのは、私には自然に思えるのですけどね。
同じように受け取った人が多かったため、1が最上ランクという使われ方をされるようになったんじゃなかろうか?
まぁ、1~12でどの数字が一番良いかは、別にどちらでも良いわけで、ランク付けすること自体が無粋というもの。
言葉の意味としても「色々な種類があります」という感じで自分では理解していましたが。
同じようなランク付けの言葉だと、「松竹梅」という言葉を思い出す。
これも、子供の頃、どっちが上級ランクなのかよく分からなかった。
意味合い的には、松が特上、竹が上、梅が並、と言う使われ方をする事が多いようで。
しかし、まれに、梅のほうが最上級になっている場合もあるのだとか?
まぁどうして松が上で梅が下なんだと言われても答えられるわけもなし。
なぜそんな分かりにくくしているかというと、明確にどちらが上か下かを表現してしまうのは無粋、と言う意味があると聞いたことがあります。(並を注文する客に恥をかかせないため?)
「色々種類があります」と言う事にしておいたほうが粋と言う事で、良いと個人的には思う。
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