なんか、良さげなモノ発見 Electro Harmonix Tri Parallel Mixer エレクトロハーモニクス エフェクター ミキサー スイッチャー これは一見、トリプルループのループスイッチャーのように見えますが。なんとこれ、パラレル(並列接続)なのです。 複数のエフェクトループを備えたスイッチャーは数多ありますが、ほぼ全部、シリーズ接続ですよね。各ループを同時にオンにすると、ループに接続されたエフェクトはすべてシリーズ(直列)でつながる事になります。 しかしこれは、パラレル(並列接続)で、3つのループをミックスする事ができる、という、ありそうでなかったモノなのです。 パラレル接続は夢がありますよね。 以前から私もパラレルをずっと追求しておりまして、何度か記事も書いておりますが。 ⇒ 「2台のアンプを同時に鳴らしたい」シリーズ 要するに、スティーヴィー・レイヴォーンに習って、二種類のアンプを同時に鳴らして音をミックスしたい、というところから始まったわけですが。 二種類の異なる歪みを混ぜるとか、片方クリーン、片方歪にして同時に鳴らすとか。 これ、エフェクトループでも同じで、異なる二種類の歪ペダルを並列で鳴らして混ぜる、なんて事ができるようになるわけです。(歪は直列で鳴らせませんからね。ゲインがとんでもない事になるw) さらに、歪系以外にも使い道が色々あって。例えば、その後お気に入りだったのは、半止め状態のワウペダルを二種類パラレルで接続するというやり方。一種類だけだと、特定の周波数にフォーカスが行き過ぎるのですが、二種類・三種類並列でかければ、ピーク周波数を分散できるわけで。妙な使い方ですが、噂によると、B'Zのギタリスト、松本氏がこの使い方をしているとかいう噂も?(詳しくは知りませんので、間違ってるかもしれませんが。) 以前は、ワウペダルの半止め状態を再現するペダルというのはほとんどなかったのですが、松本氏のおかげか?最近は徐々に手に入るようになってまいりました。 Jim Dunlop QZ1 CRYBABY Q ZONE まぁそれもちょっと行き詰まっていて(というのは2ループだけだとやっぱりワウ半止めは音作りが難しいのです。3ループほしいのですが、実現するための機材をいまだ完全に揃えられていない・・・) さらに、最近のお気に入りは、コーラス(ビブラート)やトレモロを並列で複数掛ける事。(トレモロは直列でも問題ないかも知れませんが。) コーラスを複数掛けるのはご法度と言われております(よね、多分?)なぜかというと、直列で繋ぐと、コーラスが掛かった音にさらに別のコーラスを掛ける事になるわけで。音が汚くなってあまり良い結果にならないということなのでしょう。 実際、複数のエフェクトを同時使用できるマルチエフェクターでも、「揺系(コーラス系」「遅延系(ディレイ系)」「残響系(リヴァーブ系)」にセクションが分かれていて、コーラス系は一種類しか掛けられない仕様になっているものがほとんど。(コーラス複数同時使用できるマルチエフェクターあったらほしいので教えてください。) でも、コーラス並列だったら、割りとうまく行くんじゃね?と思ったり。 エンヤはレコーディングで歌声を何十回もオーバーダビングして、あの幻想的な歌声になっていると聞きましたし、平行で何重にも掛けたら、同じように重厚な音になったりしない? エンヤ~オールタイム・ベスト 以前、スティーヴ・ヴァイが「8種類のコーラスを掛けられる機材を手に入れた」と語っている記事を読んだ事があったのですが、その後、あまり普及したように思えないのは、やっぱりあまり使い物にはならなかったという可能性もあるのが今一つ不安ではあるのですが・・・(笑) まぁ、試したヴァイ氏は分かっているでしょうが、使ってみない私達には想像がつかないので(笑) でも、エンヤを聞くと、使いところによっては効果がありそうに思えるんですよね。 ま、単なる趣味の私ごときにはその使い所がないのですが!(笑)
ただまぁ、何をやるにしても、やっぱり最低3ループはほしいわけで。 パラレル接続を実現するためには、音を分岐する「スプリッター」と、音を合成する「ミキサー」が必要になるわけで。 (そして、簡単なように思えて、細く音質とかレベルとか考えていくと、このスプリッターとミキサーが簡単ではないことに気づくわけですが) さらに、分岐合成の問題が解決できても、今度はパラレルで使うためのエフェクターが複数台必要になるわけでw まぁ、金さえあればなんとかなるのでしょうが、貧乏人なので、安価な機材だけで実現できないかと虎視眈々と中古を狙っているまま、何年経っても実現しないのですが。 まぁ、とにかく、最初に紹介したエレハモの Tri Parallel Mixer は、このスプリッター部分とミキサー部分を兼ね備えたループになっているわけです。 しかも素晴らしいのは、ドライミックスが調整できる点。つまり、エフェクトを通さないドライ音を含めた4系統の音を、音量を調整しながら配合できるわけです! 少し値段が高めかと思いましたが、上記機能を普通の機材で実現しようとしたら、もっと掛かりそうな気がしますね。 ん~製造中止になる前に欲しい。 製造中止にならないよう、皆さん、買ってください(笑)
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