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映画「レフトビハインド」

エンターテイメント・アート
映画「レフトビハインド」
2014 アメリカ
監督 ヴィク・アームストロング
主演:ニコラス・ケイジ キャシー・トムソン

同名( Left Behind )の小説が原作

前半は、どこにでもある、ありふれた悩みを抱えた普通の人々の生活が描かれている。中盤、突然、人間が蒸発するエピソードが発生し、パニックに・・・。

あらすじ

熱心なキリスト教徒の母とパイロットの父を持つクロイ(キャシー・トムソン)は、両親の不仲に頭を悩ませていた。

ある日、クロイは弟を連れてショッピング中、抱きしめていた腕の中から弟が突然消失する。
周囲を見渡すと、同じように子供が消えパニックを起こしている親たちが。
そして、消えたのは子供だけでなく、大人の中にも突然消えてしまった人間がおり、ドライバーの消失でコントロールを失った自動車の事故などで町はパニックに・・・

クロイの父レイフォード(ニコラス・ケイジ)は、機長として飛行中だったが、機内でも蒸発する人間が多発。副機長も消えてしまった。

パイロットが二人とも消失してコントロール不能になってしまった機もあり、レイフォードの機はそのような機に接近、回避し切れず接触、墜落は免れたものの燃料が漏れ始める。

町を彷徨い、状況を理解し、父の乗っていた飛行機が墜落(したと思いこんだ)、自分の母親までもが消えたことを知ったクロイは、自殺するために鉄塔に登る。しかし、飛び降りようとしたとき、父から電話が入り、生きていることを知る。

しかし、父は燃料がない状態でJFK空港に着陸しようとしているが、空港もパニック状態で、滑走路は飛行機であふれていて着陸できない。

クロイは工事中の道路をみつけ、そこに父親を誘導し、無事軟着陸に成功する。(END)

公開当初、駄作と評判の映画でした(笑)

特に、日本人には理解不能な部分があり。

それは、人間がどうして突然蒸発したのか、その理由が解明されずに終わってしまったからですね。

しかしどうやら、キリスト教徒にはそれほど違和感のある話ではなかったようです。

というのは、ヨハネの黙示録に示されている、聖書の予言にある終末が始まったらどうなるか?という仮定のパニック映画だったようです。

新約聖書・マタイによる福音書24章21節に、人類に将来苦難の時代が訪れるというキリストの言葉があり、キリスト教の終末論では、それが起きる前に"携挙"という現象が起きる(要するに、善なるものだけが苦難の時代を経験しないよう神の国に連れていかれる)とされている。

もし、その時が実際に来たら?という想定のパニック映画(小説)なわけですね。

父のレイフォードは「妻が言っていた事は本当だったんだ」で納得してしまうという・・・

娘のクロイは町を彷徨う中、「THE END IS NEAR」という看板のNEARの部分が消されて「HERE」に書き換えれれているのが印象的でした。

善良な人が消え去り、残された神を信じない人々には7年間続く大患難時代が待っている、と。。。

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