フレットのない三線を、無改造で簡単にフレット付き三線にできちゃうフレットガット。
これまで、いろいろな太さ・種類の紐を試してきましたが、最終的に、釣り用のPEライン、太さは───どんどん太くなる傾向もありましたが───最終的に細めの10号が一番良い感じ、という結論に到達しました。
釣り糸って結構高いですが、10号なら比較的手に入り易いですね。
(タモ網用?↓)
色んなカラーがあるのも嬉しいところ。
全部黒にしても良かったのだけど、よく使う勘所の位置だけブルーにしてみました。
ギターと同じく半音刻み(ただし1フレットは位置的に"乳袋"の中で縛れないので省略。まぁ1Fは滅多に使わないしね。)
ギターのようにフレットの間を押さえるのではなく、完全にフレットの真上を押さえる形で。
※ナット(唄口)が高い場合は、少し太めの紐でも良いとは思います。
ギターのようにフレット間を押さえたい場合は太めのほうがよいと思います。
☆私がやってる縛り方はこちら
(※PEラインは爪切りでは切れません、カッターかナイフが必要だと思います。)
フレットガットは、フレットの位置固定のギターなどの楽器と違って、ハイポジションのフレットの音程を完全に合わせる事ができる(フレットの位置を自由に動かせる)のが良いですね。
※ギターなどのフレット固定の楽器の場合、ハイポジションの音程がどうしても微妙に狂っている、アコースティックギターやウクレレなどの場合、ハイポジションは使い物にならないほど狂っている(フレット音痴)場合も多いので。音程が狂ってるフレットの位置を動かして合わせられるって、スゴイと思います。
また、三線などのフレットレスの楽器の場合、押さえる位置によって音程が決まりますので、どうしても音程を外してしまう事がありますが、フレットがあれば、特に神経を使うことなく、常に安定して正しい音程で弾く事ができるわけです。
特に、ハイポジションを弾いても音程が決して狂わない。(どんなに上手い人でも、高音域で弾いていると微妙に音程をはずしてしまうのが素人耳でも分かってしまう時がありますが、そのような心配がないわけです。)
※フレット有りで弾いても、細いフレットガットでフレットの真上を押さえるようにすれば、正しいフレットの位置と音感を自然に覚えてしまいますので、フレットなしで弾いても普通に弾けるようになります。
正直、一年も弾いてたらローポジションは手が覚えてしまってフレットなしでも問題なく弾けました。そもそもフレットガットなんて必要ないのでは?とさえ思う時があるのですが・・・やはり、ハイポジションがいかんともしがたい。
──ローポジション(三線の勘所で言うと女弦の工五六七くらいまで)はフレットレスにして、ハイポジション(三線の勘所で言うと九・イ尺・イ工、さらにそれより上)だけ、フレットガットにするのもありかも。
まぁ、邪道と言われるのは間違いなし、たぶん、世界中で推奨してるのは私一人だけだろうと思いますが(笑)
個人的に、初心者にはオススメです。
☆楽器は、弾くのに苦労は少ないほうが絶対良い、と思うのですよ。。。
一年くらいフレットガットで練習して、本格的に玄人を目指したくなったら、ガットを外してしまえば良いだけですからね。
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