[家電製品ロングレビュー] 主要メーカー6社のサイクロン式掃除機をガチ比較 前編 ~吸引力ダントツだったのはやっぱりあのメーカーだった
スティッククリーナーやロボット掃除機の人気に押されて、ここのところ少し存在感が薄れているキャニスター式掃除機。とはいえ、年末の大掃除や戸建ての家ではまだまだ活躍している。というわけで今回は、コード付きのサイクロン式掃除機を徹底的に比較した
上記検証結果では、いかにもダイソンがナンバーワンという結果になっているし、実際この条件ではそうなるのだろう。
「吸込仕事率が高い≠ヘッド部でゴミが多くとれる」なのは分かる。しかし、掃除機本体の吸引力は掃除機の地力ともいうべき性能であり、吸込仕事率が高いことは、やっぱり悪い事ではないわけで。
ヘッドの開発に日本メーカーは力を入れていないのかもしれないが・・・しかしそもそも、設計思想が違う部分もあるのではないかと思える。
ダイソンのヘッドがノズル直下の吸引力に特化しているのに対し、日本のメーカーのヘッドは周囲のゴミを吸い込む、舞い上がったヘッド上空のホコリを吸い取る、壁際に押し付けるとヘッド前面が開いて隅のゴミをとれたり、縦型にして家具の隙間にまで入るものや、ゴミセンサー、LEDライトまでついているものもある。
実際、ダイソンのヘッドは床の汚れはとれるが、部屋の隅のゴミがとれにくいというレビューも目にする事が多い。
それに、ヘッドの性能の違いというのならば、吸引力の強い本体にダイソンのヘッドを使えば最もゴミが多く取れるという事になるだろう。
それに、自分のように、ヘッドを外した状態で使うケースのほうが圧倒的に多い場合は、吸引仕事率がどうしても重要になってくる。やはり、吸引力の強い掃除機を使っていると、はっきり楽なのだから仕方がない。
そもそも、上記の実験は、私に言わせれば、インチキとまでは言わないが、条件設定が一面的過ぎるだろう。なぜなら、微細な粉状のゴミにしか焦点を合わせていないからである。
例えば・・・
シュレッダーで裁断した切り屑でやってみてくださいって!!
大粒のゴミだと、ダイソンのヘッドでは床との隙間が狭すぎて、切片一個たりとも吸ってくれませんぜ・・・
シュレッダーのゴミを捨てる時、どうしても周囲に切りカスが散ってしまう。
そう言う時にダイソン持ってきてもまったく役立たず・・・。
職場にあるのはDC44という古い機種ではあるが、スペック上はそれでも吸込仕事率65Wあるはず。
しかし、職場の人間は口を揃えて、「マキタのほうが吸う」と言う。
(マキタの公称吸込仕事率は30Wなのだが。。。)
ダイソンのDC44Rは、ヘッドをつければブルドーザーのようにゴミを押しのけていくだけ、ヘッドをはずしてパイプだけにしたら吸引力が弱くてシュレッダーのゴミを吸わせると詰まってしまう。
まぁダイソンも問題点は分かってて、最新のソフトローラークリーンヘッドを開発したのだろうが。。。
最新型は吸引力も強くなっているので、それほど不満は感じないのかも。
でも、ローラーヘッド、使ったことないが、見ただけで弱点が見えてくる部分もある。
そう、大きなローラーを採用したことで、部屋の隅(角)のゴミをとれないのでは・・・?
それでなくてもダイソンには、ノーマルのヘッドでも隅の埃が取れないという悪評があるのに・・・
ヘッドが届かない場所はヘッドを外すことになるが、そうなると、いよいよ本体の強い吸込仕事率が勝負になってきてしまう。
やっぱり、吸わない掃除機は、正直ストレスが溜まる。
吸引力の強い掃除機なら、ヘッドやノズルから10センチくらい離れたところのゴミまで吸い寄せて吸い込んでしまうのが、気持ち良いくらいだ。
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