意外にも「吸引力が弱い」こと。
吸引力が衰えないので実感としては少ないが、言われてみればそうかも・・・?
特にノズルヘッドを外してホースだけで吸わせるような状況になると、ちょっと弱いのかなと思う。
意識し始めると、弱いかも・・・?と気になってくる(笑)
言われなければ気づかない程度には、十分不自由なく使えるレベルではあるけれど。
しかし他メーカーとスペック比較をしてしまうとかなり不利になるようで。
この傾向(印象)は、今に至るまで払拭できないようだ。
掃除機の吸い込み能力を表す指標「吸込仕事率(※1)」で比較すると、国産メーカーの掃除機と比べてダイソンの掃除機は半分もないとか?
※1:吸込仕事率とは、JIS規格に定められている吸込力の目安で、ノズルを取り付けず本体のみで測定した場合の掃除機の吸い込む力の強さを示す
単純に本体の吸い込む能力が強いということは、掃除機自体(本体)の自力の強さの指標となる。
ダイソンは現在は吸込仕事率を公表していないようだが、検索してみた範囲では最大でも180Wのようだ(下記モデル)
これにはダイソン側にも言い分はあるようだが
⇒掃除機の能力はホース・ノズルを取り付けた状態で、床で実際に吸引される部分での能力で測られるべき。ダイソンの製品はヘッド部において掃除能力が他の掃除機より劣るわけではない、と。
むしろ「他のどの掃除機よりも多くのゴミを吸い取ります」と宣伝している。
要するにダイソンは、吸込仕事率が低い分を、ノズルの形状を工夫することでカバーしている(悪く言えばごまかしている)と言う事。
どうやら、床とのノズルヘッドの隙間を狭くする事で、吸い込む空気の流速を増しているようだ。
しかしこれには問題がある。使ってみると分かるが、ダイソンの昔のモデルのヘッドは床との隙間が小さすぎて、粒の大きめのゴミがノズル下部に入らず吸引されない。いちいちヘッドを持ち上げてやる必要があるのだ。
☆おそらくこの問題をクリアするために、最新のスポンジローラータイプのノズルヘッドを開発したのだと思う。狭さ・密着度を維持しつつ、大きなゴミがあった場合だけ取り込み口を広げて取り込むことができるわけだ。このヘッドを使ったことはないが、アイデアはさすがと思う。
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なるほど、ダイソンの主張にも一理あるが、しかし、他の日本製の掃除機のスペックを見てみると・・・
パナソニック
MC-PK16G-N
MC-PK16G-N
東芝
VC-PD9
VC-PD9
日立
かるパック
かるパック
パナソニック製掃除機の吸込仕事率は600W、日立に至っては680W!
吸引力という点では、ダイソンの主張がただの言い訳にしか聞こえないほど圧倒的である。
しかしこれらは、どれも紙パック式・・・もしかしたらサイクロンタイプは構造的に吸引力をあまり上げられないのかもしれないと思い、サイクロン式に絞って調べてみたら・・・
たとえば日立ごみダッシュサイクロンの吸込仕事率は620W
日立ごみダッシュサイクロン
しかしこれはサイクロン式と銘打っているが、実はダイソンのようなサイクロン式とは全く違う、実質的にはフィルター式掃除機と変わらない構造のようであった。
他にもサイクロン式と謳われているもので吸引力が強いのは「なんちゃってサイクロン」が多いようなので注意が必要のようだ。
しかし、下記シャープの「パワーサイクロン」というシリーズはちゃんとサイクロン式で、450Wとそこそこ高吸引力を達成しているようだ。
最近は掃除機本体の小型化が主流になってきたため吸引仕事率も低めの傾向があるが、一昔前であればサイクロン式でこの程度の吸込仕事率は普通であったようだ。
となると、必ずしもサイクロン式であるから吸込仕事率を上げられないという事はなさそうである。
ではダイソンはなぜ低めなのか・・・?
モーターの出力をあまり大きくしたくない設計思想でもあるのかも?と推測してみたが・・・
⇒ダイソンの掃除機はその吸込仕事率の低さの割に、消費電力は上記日本製掃除機よりも高い・・・
どうなっているのか、まったくよく分からない。
(まさか、単に技術力がないだけなんてことはないと思いたいが・・・)
さて、ダイソンには、吸引力以外に、もうひとつ、気になる弱点がある
それは・・・
(3)に続く
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