長いお別れ pic.twitter.com/mIQIXNxREE
— 猫オルガン (@applebeesong2) 2019年1月18日
宇宙空間を高速で運搬する運送屋さんをモチーフにしたSFなわけですね。 ウラシマ効果によって、一週間の運搬作業だけで、外界では100年経ってしまうと。。。
作中では光速の1週間=100年という設定になっていますが、ウラシマ効果って、具体的にはどれくらいの比率になるのかって、分かってるんですかね? 速度が速いほど、時の流れの誤差は大きくなるんでしょうけど・・・
ウラシマ効果とは、速く移動する物体の中では、時間の流れ方が遅くなるというやつですね。 移動する速度が速ければ速いほど、中の時間の経過は外に比べてゆっくりになる。 この現象を、浦島太郎が龍宮城で数日過ごしただけで地上では数百年も経っていたという話になぞらえて、ウラシマ効果と通称されるわけですね。
※英語では「 Rip van Winkle Effect 」と言うそうですね。リップ・ヴァン・ウィンクルというのは、海外版の浦島太郎とでも言うべき話(の主人公の名前)だそうです。森に迷ったウィンクルが、森の奥で酒盛りをしていた男たちをみつけて一晩一緒に過ごしたところ、町に戻ったら20年が過ぎていた、という話だとか。
この現象は、空想ではなく実際に確認されているそうで、例えば飛行機にのって長距離を移動した場合、時計が僅かにですが遅れていたとか、人工衛星(※国際宇宙ステーションは秒速8km、90分で地球を一周する速度)の中では時計の進み方が違う事がはっきり確認できるのだそうです。
速度が速いほど時間の流れる速さの差は大きくなっていくわけですが、相対性理論によってどれくらい時間が遅れるのか計算できるそうで。 仮に宇宙船が光速の99%で移動した場合、宇宙船の中での一年は地上の7年になるとこちらに書いてありました。 時間の遅れ具合を計算できるサイトがありまして、こちらに光速(秒速30万キロメートル)の99.9%の数値を入れて計算してみたところ・・・おお、確かに7倍になりますね(^^;) しかし、99.9%でもたった7倍なんですね。よくSFであるような、何百年も経過してしまった、と言う事はないようです。 しかし、たかが7倍、されど7倍・・・1年だけなら7年の時差で済みますが、10年の宇宙旅行に出たら、地球では70年経ってしまうわけですから、親はもう死んでしまっている事になるでしょうね・・・(TーT)
それなら、移動速度が光速を超えるような速さになれば、一年が何百年という現象が起きるかもしれないと想像するわけですが・・・ 相対性理論の計算式では、光速に到達すると時間の流れる速さはゼロになってしまうので、それ以上は計算不能になるようです。 そのため、「光速を超える事はできない」「光速を超えると時間が逆に流れ始めるのではないか=タイムマシンになる」というような想像がされているわけです。 実際に高速を超える実験がされたわけではないので、高速を超えることが本当にできるのか、できないのかは分かりません。もしかしたら、どんどん時差が広がっていくだけで、速度は光速を超える事も可能なのかもしれない、とも考えられるわけです。 そうなると、数日で数百年が経過していた、と言う事もありえない話ではないかも知れません。
浦島効果をモチーフにしたSF作品は多いですね、藤子不二雄などもそれをモチーフにした作品を書いてしますし、「猿の惑星」なども、宇宙旅行から帰ってきたら地球が猿に支配されていた、という話ですね。 ウラシマ効果を描いた作品では、「トップを狙え」という作品が自分的には一番秀逸だったなと思います。 エースを狙えをパクったようなタイトル、地球を襲う宇宙怪獣と戦う巨大ロボットなど、ちょっとパロディがかった子供じみたストーリーではありますが、内容はなかなかしっかりSFしており、結末には驚かされました。 SFでは光速を実現するために、「亜空間」などの通常の物理空間とは違う空間に入ることで実現するという設定が多いようです。これにより、ウラシマ効果も起きないという設定になっていますが、何らかの事情で亜空間に入れずに光速を超えるような速度に達してしまうと、ウラシマ効果によってとても大きな時差が生じてしまう事に・・・ 「トップを狙え」では、地球を襲う宇宙怪獣の発生源が、遥か遠くの銀河系の中心にあることを突き止め、そこを叩くために飛び立つわけですが、この作品では「亜空間」は存在せず、ウラシマ効果によって地球との時間がズレていく状況が描かれています。 さらに、怪獣の発生源を膨大な被害を出しながらも「ブラックホール爆弾」で破壊することに成功。しかし爆破の衝撃から逃れるために超光速で脱出、一瞬で地球まで帰ってきますが・・・ウラシマ効果のため、到達した時間は、地球時間では12000年後・・・ 地球帰還が12000年後になることも二人は知っており、覚悟の上だったわけですが、そんな未来では、地球は、人類はどうなっているのか・・・?もしかしたら絶滅しているかも知れない・・・ 二人が目にしたのは、地上にまったく光を放つものがない地球の姿だった。 やはり人類は絶滅してしまったのか?! 悲嘆に沈む二人の目に、しかし、地球の表面に浮かび上がる巨大な文字が映ります。 「 オ カ エ リ ナ サ イ 」 名作ですので、SF・アニメが好きな人で見ていない人は見ておいて損はないかと。
余談ですが・・・浦島太郎の物語って、宇宙人に連れ去られて、光速の宇宙旅行をして帰ってきた人の体験談だったなんて考えたら、面白いですね。 ・・・・・・まさかね? (・ω・)
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