「させていただく」この装った言い方にモヤモヤ感 | メディア万華鏡 | 山田道子 | 毎日新聞「経済プレミア」
やはり「させていただく」が登場した。8月7日に東京・渋谷であったイベント「国語辞典ナイト16」。昨年12月に出版された「三省堂国語辞典」第8版を取りあげ、担当した編者、それに「国語辞典収集家」や「国語辞典マニア」らが登壇して議論を交わした。
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有料記事なので全文は読んでいませんが(こういう記事は無料にして欲しいなぁ…) この記事について 「させていただく」はもう正用法にしてしまってよいのではないか? とアイドル評論家の白川司さんが書かれていました。
※白川さんは翻訳家が本業ですかね(笑) ⇒ wikipedia で、その「させていただく」 思い切って書いてしまいますが 私、これ、何が間違ってるのか理解できない派なのですよね・・・ でも、具体的に何が間違ってると言われてるのか、その理由をちゃんと理解していないので、いい機会なので検索して、いくつかの解説を読んでみました。 結論。 「まちがってないやん」 「させて」+「いただく」という使い方が間違ってるって意味なのかと思ったら、これはちゃんとある謙譲表現だそうで。文化庁も認めているとか。 「間違いではない」が「場合によっては間違った使い方になる」と、みなさん解説されています。 で、正しい使い方は、以下の二つの条件を満たす必要があるのだとか(文化庁見解) 1 相手または誰かの許可を得て行うこと 2 それによって自分に恩恵があること で。よく間違いだって指摘されるのが 「本日司会をつとめさせていただきます~」 「(映画の)主演をつとめさせていただいた~」 でも、これ、解説をよくよく読んでみると、間違ってない気がするんですよね。 このような表現というのは、主に、身に余る大役を引き受けてしまったケースで使われるのだと思うのです。 「本来は私ごとき小物がこのような大役をつとめるのは適切ではないのだが~」と言う意味合い。 文化庁の言う条件にも合っていますね。「誰かの許可を得ている」勝手に乗り込んできてやってるわけじゃなく、主催者に任命されてやってるのでしょうから。 (※「任命された」と「許可を得た」の意味が違うと言われれば、それは理解できますが。間違いだと主張されている方々はここを問題にしているのかな? あと、大役でもないのに使ってしまうと、謙りすぎ、というのも分かります。) あるいは、そこに居る全員に許可を得ているという意味あいもあるのかも? さらに、「自身に利益」については、普通にありますよね。仕事として引き受けたなら金貰っているのでしょうし、身に余る名誉をもらった、という意味もある。 解説の中にも、はっきりと「大物同士の結婚式の司会などなら良いかも知れませんね」と書いてあるところも。 だから、そういう意味あいで使ってるんじゃん?(笑) 仕事などの場合も、同じようなニュアンスで使ってるんだと思うんですけどねぇ・・・ 『感動させていただきました』がなんか違うのは分かりますけどね(笑)
ちなみに、あるサイトで、正しい使い方と間違った使い方の例が挙がっていました。 ◇正しい 「スケジュールを変更させていただきます」 「1週間以内に連絡がない場合、処分させていただきます」 ◆間違い 「鈴木君とは三年間、同じクラスで勉強させていただきました」 「本日の司会を務めさせていただきます、佐藤です」 「この高校を無事に卒業させていただきました」 いやだから、二番目は間違いとは言い切れなくないですかね・・・? あと、一番目も、たとえば皇族の御学友とかだったら有りでは? そういう意味では、ただの友人に使うのはおかしいというのは分かりますが。 三番目は、なんとなく間違いな気はするけど、条件的には微妙・・・(*_*)
※「拝見させていただく」 ← これは拝見が既に謙譲語なので、二重敬語になるので、意味合いではなく文法上の間違いだそうです。 ※2「早急に確認させていただき、ご連絡させていただきます」 ← これは、前半が間違い、後半はOKだそうです。ああ、これはなんとなく理解できますね。
△:「現場のスタッフに確認させていただきます」 ↓ ◯:「現場のスタッフに確認いたします」 こちらの例文は間違いではないが、微妙におかしい というような解説があったのですが、これは明確に間違いだと私は思いますが。 確認する事をお客様に許可をもらっているという意味では、条件の1には当てはまるという事なのですが、この場合は、許可をもらう対象がお客様ではなく現場のスタッフになっていると思いますので、身内に許可をもらう事を客様に宣言してるように見えるので、アウトでしょう。
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