フェンダーのギターは、それまでのギターの概念を覆すような革新的な(工業的な)発想から生まれたと思う。
工場で大量生産するための構造。その構造から生まれた副産物的良さも多数持っている。
しかし、単に安価であると言うだけではない、ギブソンとのはっきりとした違いもあると思う。
その最大の違いを生み出しているのは、ピックアップ(音を拾うマイクのようなもの)の違いなのではないかと思う。
要するに、シングルコイルか、ハムバッカーか。もちろん構造的な違いもある。フェンダーのギターは構造的に鳴らないのだ。
フェンダーのギターは、音を鳴らすのが大変なギターだと思う。
しっかりと弾いてあげないとちゃんと鳴らない。
そういう意味では弾き手に苦痛を強いるギターだ(笑)
ギブソンのギターは伝統的手法を踏襲している部分が多いせいか、音が鳴りやすくできている。
初心者には本当はギブソンのギターのほうが良いと思う。(同じような事を海外の高名なミュージシャンも言っていた。)初心者に優しくない値段が問題なのだが。
しかしおそらく、フェンダーのその、苦しみながら絞りだすような音にハートを感じてハマる人が多いのではなかろうか。
結局、どちらがいいというわけではなく、それぞれに一長一短があるので、両方持って使い分けるのが理想って話になってしまうわけで----しかし人間贅沢だから、一本でフェンダーの音とギブソンの音とその他の音を全部出せる万能なギターが欲しくなって、オリジナルギターが作られ・・・しかし何十年たってもこれ!と言うギターは作られてはいないように思う。
結局はギブソンか、フェンダーか、(それらの類似品か)、その二択に戻る・・・
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