テレビのスポーツニュースで、毎回引っかかる事があります。 それは、「大リーグ」って言い方・・・ アメリカで日本人の野球選手が活躍するようになり、ニュースに取り上げられるようになったのは良いことですが。 「大リーグ」って言い方は、なんか、こっ恥ずかしい気がしてしまって(笑) 「メジャーリーグ」でよいではないかと。 気にして見ていると、民放局はメジャーと言う人も居ますが、NHKは頑なに大リーグで統一してる模様、多分、そう言うように決まりになってるのでしょうね。 語源的には、少年たちのリーグをリトルリーグというので、その上のリーグなので大リーグと言ったのか?と予想したのですが 検索してみたら、アメリカでも「ビッグリーグ」という言い方もないわけではないようです。(これもリトルリーグに対してのビッグリーグなんじゃないかとも思いますが) ただ、正式名称はメジャーリーグですから、メジャーで良いのではないかと思いますが。
年配の記者が古い時代の言い方を、いつまで経っても使ってしまうのも気になります。 それは「ウルトラC」という言い方・・・ 私はそれが何か知っていますが、今の若い人は「???」となってしまうでしょうね。 体操競技の技の難度を表すランクで、昔、第一回東京オリンピックの頃、最も難しい技は「C難度」だったのですが、それを超える難しい技を選手がやるようになって、「超C」=「ウルトラC」と言うようになったのですね。 未だに、政治の記事などで、新聞の見出しに「ウルトラC」なんてデカデカと書いてあったりしますが、かなり年配の記者の方が書かれているのでしょう。 ただ、その後、ウルトラCと言われた技よりさらに上を行く技が普通に行われるようになり、難度のランクはD・E・F・・・とどんどん上級ランクが設定され、なんと現在は「H難度」まで行ってるようです。 現在規定されているH難度をさらに超えると認定される技が出てきたら、とりあえず、「ウルトラH」と一時的に呼ぶかも知れませんが、早急にI難度が設定されるでしょうね、「ウルトラH」ってなんか違うものを連想しそうですから(笑) (※英語圏で設定されるので関係ないってば) ※さらに「J」難度が認定されたそうです。
最高難度Jの新技を「バイルス2」と命名 国際体操連盟 - 毎日新聞
国際体操連盟(FIG)は10日、2016年リオデジャネイロ五輪女子4冠のシモーン・バイルス(米国)が10月の世界選手権(ドイツ)で成功した床運動の「後方抱え込み2回宙返り3回ひねり」をJ難度の新技として「バイルス2」と命名したと発表した。男女とも従来の技はI難度までで、最高難度となる。…
mainichi.jp
「超」も間違った使われ方が気になったりします。 「超」は、時々「凄い」または「すんごい!」みたいな意味で使われてしまう事がありますよね。 超(スーパー)も、凄いと言う意味ではなく、ランクを超えていると言う意味が本来の使われ方なわけで。 スーパーマンは「すんごい男」ではなく、「人間(の能力)を超えている男」というニュアンスのほうが言語的には正しいのではないかと思います。 (ただ、「スーパーマン」がメジャーになったので、スーパーを日本語と同様、凄いというニュアンスで英語圏でも使うようになってるかも知れませんね。) 「超高校級」などという表現がありますが、すんごい高校生という意味ではなく、「高校生のランクを超えている」と言う意味ですね。 ちなみに、スーパーとウルトラではどっちが上なのか?という論争が英語圏でもあるようで、やや、ウルトラのほうがスーパーより上と感じる人がやや多いようです。 https://answers.yahoo.com/question/index?qid=20070522124126AA9dJ9i どーでも良い話ですが、私もなんかウルトラってついてると凄い気がしますね・・・「ストラトウルトラ」欲しかったなぁ(笑) 今見てもソソられますが、これ、名前がストラトデラックスとかだったらそれほどでもないかも?(笑)
似たような使われ方で、「一流」もちょっぴり気になります。 一流には、辞書には「上級の」という意味と「ひとつの流派」という二種類の意味が書かれているようです。 つまり、1流、2流、3流というような表現は、ランクを表す表現としては間違いではないということになるようですが。 しかし、これは個人的な推測の範囲でしかないのですが、元々は後者の意味、「一つの流派」という意味が語源なんじゃないかと思うのです。 つまり、一つの流派を立ち上げ、維持できて、世間に認められる、それくらいの実力を備えた人、という意味から転じているのではないかと。 一流というのは、凄い上位のランク、という意味ではなく、他の人が真似出来ない、自分なりのオリジナリティを確立した、というニュアンスも含まれているのだろうと思います。 一流を目指す、という時には、それを意識することも大事なのだろうと思います。 余談ですが、英語では一流に該当する単語がないようですね。強いて言えば「ユニーク」でしょうか。 ああ、ユニークも間違った使われた方している単語の一つだなと思いますね(笑) ユニークって言うと、日本語では「面白い」みたいな意味で使われる事があると思いますが、英語では、「オリジナルな」「他にない」という意味ですね。
昔から、剣術の流派を始め、あらゆる芸事の流派は、弟子が分派を重ね、最終的には一人一派みたいな状態になりがちですね。 それは、十人十色、百人百色、みんな考え方が違っていて、正しいと思う事が、一人ひとりみんな違っている。 適当でよい事であれば妥協もできますが、真剣な事であればあるほど妥協できない。 それゆえ、みんな違う意見、やり方になってしまうので、一人一人が、自分のやり方=一流を為すような形になってしまうのでしょうね。 これは、人間の業でもあると思います。 世界で起きている戦争は、ほとんどが宗教対立が根幹にあると言われますが、真剣であればあるほど、熱心な信者であればあるほど、自分の信じる神だけが正しくて、他の神を認められなくなってしまうから、最終的には戦争にまで至ってしまうわけですね。神のためならば命も平気で捨てる、という宗教同士が対立するわけですから・・・ 神が悪いわけではない、どうしても譲れない人間が悪いのだと思います。 命がけで、絶対引かない人たちが集まれば、争いしかありませんね。。。
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